【コラム】ガラス瓶と他の素材の容器の特徴の違いについて
ガラス瓶は飲料やジャムなどさまざま食品や飲料の容器として使われています。その他の素材の容器と比較した際に、どのような特徴があるのでしょうか。
今回はガラス瓶とその他の素材の容器との違いについて紹介します。
ガラス瓶は大正・明治の頃から台頭してきた保存容器であり、1900年代前半には食品用容器の主流を占めていました。機能性や見た目、環境への影響などさまざまな点でメリットがあり、現在もガラス瓶を選ぶ業者や企業が多いです。
ガラス瓶は数ある容器の中でも高い保存力をもつ容器です。ガラスは酸素やにおいを通しにくく、内容物の酸化やにおい移りを防いでくれます。蓋をすることによって瓶内部が密閉され、中身が湿気や乾燥に侵されることもありません。
またガラス自体の融点が非常に高く熱が伝わりにくいため、周囲の温度変化に強いのもメリットです。未開封のものや中身が酸化に強いものであれば、常温でも長期間保存できます。紫外線や太陽熱の影響も受けにくいことから、変形や劣化の心配も少ないです。
ガラスはクリアな素材であるため、デザインの面でも高く評価されています。特に色の付いたガラス瓶や、美しい細工が施されたガラス瓶が人気です。最近ではメイソンジャーやハーバリウムのボトルが注目されるようになりました。おしゃれで高級感がある見た目は愛着が湧きやすく、使用後にインテリアとして飾る人も多くいます。またクリアな素材は中身が見えるため、残量の確認も容易です。
ガラス瓶はリサイクル可能な資源であり、洗浄・粉砕・融解を経てガラスやその他の製品に再生できます。なかでもリターナブル瓶は他のガラス瓶とは違い、形状を崩さず、洗うだけで再利用が可能です。回収された際にヒビ割れたり欠けたりしていない限り、繰り返し使用できます。
最近では、従来のガラス瓶の重さを改善した超軽量びんが登場しました。それに伴って製瓶のための資源やエネルギーの節約、CO2排出量の削減など、さらなる環境負荷の低減が期待されています。
食品や飲料には、ガラス瓶以外にもペットボトルや紙パック、陶器、缶などがあります。それぞれのメリット・デメリットを以下でまとめましたので、ガラス瓶との違いを比較しながらみていきましょう。
ペットボトルはプラスチックを原料とする容器です。軽量で利便性に優れ、現在の食品用容器の主役を担っています。
ガラス瓶とは違い、軽さと割れにくい性質に特徴があり、取り扱いが簡単です。またキャップによって再密閉できるため、容器を傾けても中身がこぼれません。ガラスのように透明な素材であることから、中の状態や残量を瞬時に確認できます。
透過性があることから、他の食品やプラスチックのにおいが中身に移りやすいのが難点です。また紫外線や太陽熱に弱く、長時間日差しに晒されると、容器の変形や劣化の原因となってしまいます。使い捨てのため、他の容器と比べて環境負荷が高く、環境に配慮した取組を求められているのが現状です。
紙パックは紙製の容器で、牛乳や野菜ジュースなどによく使われています。環境に優しい、リサイクル可能な資源です。
ガラス瓶と違い、軽くて割れないのが特徴です。また内部の温度が伝わりにくいため、表面が極端に冷たくなることもありません。飲み終わった後はコンパクトに畳み、省スペースでまとめて置けます。製造する側からすれば、コストを安く抑えられるのも利点です。
比較的賞味期限が短く、内容物の長期保存には向いていません。時間が経つと紙の味が中身に移ったり内容物の成分が内側に付着したりする可能性があります。また、開封後は再密閉できないため、早めに飲み切らなければならないうえに残量がわかりにくいのもデメリットと言えるでしょう。
陶器はデザイン性に長けており、他の容器にはない独特な風情が感じられます。一時は保存容器に使われていましたが、今は食器として利用されることがほとんどです。
ガラス瓶との違いは飲料や食品を容器ごと温められ、洗うことによって繰り返し使用できることです。味が容器に付いてしまうことがなく、飲んだときの口当たりもよさもメリットに挙げられます。
蓋がなく密閉できないため、中身の品質を保つことが困難です。またガラスよりも割れやすく製造コストが高いことから、使い捨て容器には向いていません。リサイクルシステムがなく、資源としての再利用も不可能です。
缶にはスチール缶とアルミ缶の2種類があり、それぞれ鉄・アルミニウムを素材としています。ビールやジュース、コーヒーなどのあらゆる飲料に使用可能です。
軽く割れにくい性質をもつほか、熱伝導率がよく、容器のまま冷やしたり温めたりできます。飲み終わった空き缶は小さく潰せるため、ゴミがかさばることもありません。また容器の生産にかかるコストが低いといったメリットもあります。
基本的に1度開けてしまうと再密閉できません。そのため、開封後は傾けることができず、できるだけ早く飲み切る必要があります。
密閉できる缶容器としてボトル缶が人気ですが、コストの高さが難点です。さらに缶ビールに限っては保存力が弱く、数か月で味や風味が落ちてしまいます。またガラス瓶とは違い、金属を素材としているため、中身をすぐに確認することができません。
斎藤容器では、ジャムやジュースなどの容器に最適なガラス瓶を販売しております。こちらでは人気商品の一部をご紹介します。
デリシャス275は上部のくびれとストライプ模様が印象的なガラス瓶です。小型ながらも十分な容量があるため、満足感が得られます。また持ちやすさもポイントです。
容量(ml)/OF | 275 |
重量(g) | 170 |
幅・直径(mm) | 66.2×67.7 |
高さ(mm) | 120 |
キャップ | 53ツイスト |
入数 | 60 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
実のびんは中央が丸く膨らんだ、シンプルな見た目のガラス瓶です。ジャムやソースなどを小分けにして保存するのに使えます。
容量(ml)/OF | 169 |
重量(g) | 145 |
幅・直径(mm) | 75.2×80 |
高さ(mm) | 68.5 |
キャップ | 53ツイスト |
入数 | 60 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
ストレート720-OSBはスカイブルーの色合いが爽やかな印象の飲料用容器です。ジュースやお酒など、さまざまな飲料に向いています。
容量(ml)/NET | 720 |
重量(g) | 390 |
幅・直径(mm) | 76 |
高さ(mm) | 296 |
キャップ | 30STD |
入数 | 24 |
材質/色 | ガラス/スカイブルー |
日本丸140は丸くゆるやかな形状をした、小型のガラス瓶です。ジャムやアメなどの食品を入れるのはもちろん、可愛らしい見た目はインテリアとしても活躍します。
容量(ml)/OF | 140 |
重量(g) | 135 |
幅・直径(mm) | 68.5 |
高さ(mm) | 63 |
キャップ | 63ツイスト |
入数 | 72 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
※商品のスペックの寸法・入数は本体の値でキャップは含みません。
※商品スペックはコラム掲載時の値です。商品の規格・仕様は予告なく変更されることがあります。
※OF(オーバーフロー):容器の口元まで水を入れた満容量のことです。
ガラス瓶は他の容器と比べて重い・割れやすい・コストが高いといったデメリットもありますが、SDGsの観点から積極的に活用すべき容器と言えます。容器の保存力だけでなく、デザイン性や環境への配慮が求められるようになった今、ガラス瓶の活用を検討してみてはいかがでしょうか?