【コラム】サプリメントに使われる容器はどんな特徴がある?
高い安全性を求められるサプリメントは、同様に容器も衛生的で高品質なものを選ぶ必要があります。
今回はそのサプリメントの容器についてご紹介いたします。サプリメントを安全に提供するためにもぜひご一読ください。
日本の法律上、サプリメントは「健康食品」です。「健康食品」は「医薬品」とは異なり法律上の定義がなく、現状の健康を守るものやより健康になるためのものとして販売されている食品のことです。
また、法律上の定義がない「健康食品」は食品衛生品の区別においては「食品」となり、「医薬品」や「医薬部外品」を除いたすべての飲食物と同様の取り扱いとなっています。サプリメントを大きく分けると、ベースサプリメント・ヘルスサプリメント・オプショナルサプリメントの3種類です。
ベースサプリメントとは、ビタミンやアミノ酸、食物繊維など体にとって必要な成分を補うことが目的のサプリメントです。包括的にビタミンが含まれるマルチビタミンもベースサプリメントの一種です。
ヘルスサプリメントとは、カテキンやイソフラボン、ローヤルゼリーなど健康の保持や美容を目的として使用されるサプリメントです。
オプショナルサプリメントとは、グルコサミンやハーブ、ウコンなど体の調子を整え、より健康になることを目的として使用されるサプリメントです。日常の食事ではなかなか摂取できない成分を補ってくれるのが特徴です。
「トクホ」と呼ばれ、スーパーなどでも目にすることが多い「特定保健用食品」は、科学的に健康の維持増進効果があると認められている食品です。表示通りの効果があるか、安全かどうかといった点については、国によって審査が行われます。
一方、「機能性表示食品」は2015年に始まったばかりの新しい制度で、食品の安全性や機能性を科学的に証明し消費者庁に届けることで、その機能性を表示している食品です。食品の販売業者が自ら安全性などを証明するため、国の審査はありません。
サプリメントの形状には、次のようなものがあります。
錠剤タイプのサプリメントです。
体に吸収される時間をコントロールすることができるため、胃や腸で溶けたほうが効果的な成分の場合に用いられます。外出先でも飲みやすく、比較的長い期間保管できる特徴があります。
粉状タイプのサプリメントです。
比較的体内に吸収されるのが早く、粒状やカプセル状のサプリメントは苦手という方でも飲みやすいというメリットがあります。
粉末よりも粗目の小さな粒状タイプのサプリメントです。
粒の大きさはある程度同じ大きさに揃えてあり、錠剤タイプに比べると体に吸収されるのが早くなります。粉末に比べると粒が大きいため、周りに飛び散ってしまう危険を軽減できるほか、味を感じづらいという特徴があります。
液体タイプの中身をゼラチン皮膜で包み、カプセル状にしたタイプのサプリメントです。
湿気に弱いため、中身が漏れ出さないように保管に注意を要しますが、味を感じづらいため飲みやすく、錠剤タイプに比べると体への吸収の早さに特徴があります。
ドリンクタイプのサプリメントです。
薬局やコンビニエンスストアなどでも気軽に入手できる点や、場所を気にせず手軽に飲める点が特徴です。消化しなくても体に吸収されるため、吸収効率が良いのもメリットです。
アルミやクラフト紙などいろいろな素材で作られる、チャック付き袋タイプの容器です。防湿性や遮光性に優れているのが特徴で、商品ラベルには直接印刷するタイプと袋に貼り付けるタイプがあります。
ボトルタイプの容器で使用される素材は、プラスチック、ガラス、アルミの3種類です。<>br/ 持ち歩いて使用することが多いサプリメントには取り扱いが容易なプラスチック、高級感があるサプリメントにはガラスなどというように使い分けがされており、ガラスが使われるサプリには化粧箱がついているものもあります。
また、アルミボトルは軽く持ち歩くのにも便利なため、ドリンク系のサプリメントに用いられることが多いという特徴があります。
多くの食品などでも使用されている容器で、プラスチックとアルミで1錠ずつサプリメントを個包装した状態で1枚のシートにまとめているものです。プラスチック側のほうからサプリメントを押し出すことでアルミのフタが破れ、サプリメントを取り出すことができます。
多くは錠剤やカプセルで用いられ、数枚のシートをまとめてポリエチレンやアルミの袋でピロー包装します。形が崩れづらい点や気密性に優れている点などが特徴です。
ドリンクや粉末などを1回分ずつアルミで個包装したものです。
持ち運びがしやすく湿度に強いほか、遮光性が高いのも特徴です。
また、包装するものの形状は大体のものに対応できるほか、個別に包装するため長期間保管する際でも取り扱いが容易というメリットがあります。
サプリメントの容器は開閉が容易であることも大切です。
ただし、お子さんやペットなどが誤って飲み込んでしまう危険があります。もしお子さんやペットがいる場合には、セーフティキャップが採用されている容器を選ぶことも検討しましょう。
サプリメントは湿度などに弱く、密閉性が弱いと湿気により品質が変化してしまう危険性があります。サプリメントの効果を十分に得るためにも、使用中は品質を守ることが大切です。
そのためにも、容器を開封した後でも密閉性を高く維持できることは大切なポイントと言えるでしょう。
太陽光にはサプリメントの品質に影響を与える紫外線が多く含まれています。
そのため、保管場所に気を付ける野はもちろんですが、サプリメントの品質を低下させないためにも、容器自体の遮光性が高いことは大切なポイントです。
サプリメントは健康食品として扱われることが多いため、その包装にも規格基準が設けられています。実際にサプリメントの容器を選ぶ際には、厚生労働所のサイトやお近くの保健所で確認するようにしましょう。
今回はサプリメントに使われる容器についてご紹介してきました。健康食品として区分されることが多いサプリメントですが、健康志向の現代では利用している機会が多いものの一つです。
ぜひ今回の記事を参考に、自分に合ったサプリメントの容器を選んでくださいね。