【コラム】タレに適した容器には何がある?種類などをご紹介
さまざまなタレがありますが、種類や素材によってタレの粘度なども異なりますよね。適した容器を選ぶことで使い勝手がよくなり、消費者の満足感を高めることができます。今回はタレに適した容器についてご紹介いたします。新商品の発売や商品のリニューアルなどの際にはぜひご検討ください。
まずはタレに使われている容器の種類やそれぞれの特徴についてご紹介いたします。
使い捨ての容器としては、シンプルな長方形、または豚や魚の形をした小さなプラスチック製のもの、フィルムタイプの小袋のものなどがあります。弁当や総菜などで使われることが多い容器ですが、フィルムタイプはバージン性(未開封確認性)が高いため、清潔感があることが特徴です。
ビンの容器は保存に優れていてリサイクルもできるため、環境にも優しいという特徴があります。最近はSDGsなど環境問題への関心が高まっており、リサイクルができるビン製品の需要が高まっています。ビン容器を使うことで、サスティナブルな活動に取り組んでいるというアピールにもつながるでしょう。また、プラスチックに比べると密閉性が高いため、長期間保存したい大容量も、品質が劣化しにくく相性がよいです。ただし、容器自体が重いことや捨てる方法に手間がかかること、衝撃を加えると割れてしまい、破片などでけがをする危険があることなどのデメリットがあります。
プラスチックの容器は軽くて扱いやすく、割れにくいので安全性も高いことが特徴です。小さなお子さんや高齢者の方でも安心して使える素材として、幅広い世代から需要があります。捨てる際の手間がビンやガラスに比べると少ない点も、家庭では人気です。
ただし、見た目がガラスに比べると安っぽくなってしまうことや、熱に弱く、保管場所に気を付ける必要があるといったデメリットがあります。また、硬いプラスチックの場合は強い衝撃を加えると破損することもあります。
タレの容器で問題点としてよく挙げられるのが液だれです。液だれを防ぐことで使い勝手もよくなり、消費者からの評価も高くなります。なぜ液だれが起こるのか、原因や対策についてご紹介いたします。
液だれが起こる原因には液体の粘度と注ぎ口の太さが関係しています。普通の液体は表面張力の働きによって液体が引っ張られ円の形になろうとしますが、液体の粘度によって引っ張られる力が異なります。液体の粘度が高ければ高いほど液体が容器の注ぎ口部分に残りやすくなります。
注ぎ口に残ったタレは時間の経過とともに固まり、注ぎ口の形を変えてしまうだけでなく雑菌やホコリの付着といった衛生面での不安もあります。注ぎ口にタレが残ると当然、液だれもさらに起こりやすくなってしまうでしょう。
また、注ぎ口の太さが太くなればなるほど液だれが発生しやすくなります。注ぎ口が太くなるとタレも一度に多く出ますが、タレの量が増えると表面張力が弱まってしまいます。太い注ぎ口は接触角(※)も横に広がるため、液だれが起きる原因となってしまうのです。
※接触角…液滴表面と材料表面にできる角度のこと。液体の端から液体の頂点を結んだ直線状が接触角になる。
容器を使ったあと注ぎ口にタレが固まってしまうと、液だれの原因を引き起こします。
そのため、注ぎ口にタレが固まらないようにこまめに拭き取ることが、液だれを防止するためには有効です。容器は縁に溝が入っているものや注ぎ口が狭いものを使うことで、タレの接触角が広がるのを防ぐことができます。
液だれしにくいタレの容器の特徴は、注ぎ口が狭いものであること、そして撥水(はっすい)加工がされていることです。注ぎ口の先端が尖っている形状であれば、なおのこと液だれは起こりにくくなります。素材はガラスに比べるとプラスチックのほうが表面張力もよく働くため、液だれが起きにくい素材です。
ただし、タレの種類によって相性のよい容器が異なるため、注意が必要です。容器を購入する前に実際に素材が異なる容器ごとに液だれの起こりやすさを検証したほうが、より適した容器を選びやすくなります。できるだけ購入前には実際に保存するタレで試してみるようにしましょう。
タレによって粘度や素材などの特徴が異なるため、それぞれの特徴に合わせた容器を選ぶことが大切です。そこでタレにおすすめの容器を5つご紹介いたします。容器にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
健康時代200は、品質保存機能が高いガラス素材の容器です。
容量は200mlと日常的に使用した場合でも使いやすいサイズとなっています。無色のガラス素材なため、テーブルの上に出していても食卓の雰囲気を壊すことのないデザインです。
容量(ml)/OF | 200 |
重量(g) | 210 |
幅・直径(mm) | 46×59 |
高さ(mm) | 174 |
キャップ | ミニヒンジ(26) |
入数 | 40 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
フレッシュ175ヒンジは三角の形状がおしゃれなガラス素材の容器です。容量は175mlで、キッチンとテーブルのどちらでも使うことができる、普段使いに適したサイズです。ひと目でタレの容量がわかる透明ガラスを使用しているため、便利に使うことができます。
容量(ml)/OF | 175 |
重量(g) | 175 |
幅・直径(mm) | 60.4 |
高さ(mm) | 170 |
キャップ | ミニヒンジ26S |
入数 | 35 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
Sフレッシュ145DSは150mlの少し小さめサイズが特徴の容器です。手によく馴染むため、調理時に使う調味料を保存するなどの用途に適しています。素材は環境に優しいガラス素材で、キッチンの雰囲気を邪魔しない透明の容器となっています。
容量(ml)/OF | 150 |
重量(g) | 150 |
幅・直径(mm) | 45×48.5 |
高さ(mm) | 128.5 |
キャップ | 耐熱ヒンジ45 |
入数 | 70 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
グルメ150は細長い円柱の形状が特徴の容器です。
容量は約170mlで、キッチンやテーブルなど複数箇所で使用する調味料の保存に適しています。色は透明で見た目もよく、どこに置いても馴染むデザインとなっています。
容量(ml)/OF | 171.1 |
重量(g) | 175 |
幅・直径(mm) | 49.8 |
高さ(mm) | 146 |
キャップ | 39スムースプル |
入数 | 60 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
ダンディー250はPET素材が特徴の容器です。
260mlと少し大きめの容量となっているため、ある程度の期間使用するような、容器の容量が多く必要な調味料を保存するのに適しています。PET素材のため、割れにくく取り扱いが楽であるため日常での使用に最適です。
容量(ml)/OF | 260 |
重量(g) | 25 |
幅・直径(mm) | 46.4×46.4 |
高さ(mm) | 168.3 |
キャップ | Re-M(32) |
入数 | 312 |
材質/色 | PET/トーメイ |
※商品のスペックの寸法・入数は本体の値でキャップは含みません。
※商品スペックはコラム掲載時の値です。商品の規格・仕様は予告なく変更されることがあります。
※OF(オーバーフロー):容器の口元まで水を入れた満容量のことです。
今回はタレに適した容器の種類や液だれの原因と防止方法などを紹介しました。タレの種類によって最適な容器も異なるため、容器を決める際には実際に使用するタレを使用して検証することがおすすめです。
新商品発売の際などには、ぜひ今回の記事を参考にして、商品に適した容器を選んでみてくださいね。