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2024年09月02日

【コラム】小麦粉容器の選び方や適切な保管場所を徹底解説

24/24-03-02

小麦粉は、実は保存に注意が必要な食品です。小麦粉は湿気やニオイに弱く、小麦粉などの穀粉を好む虫も多いため、使い残しはしっかりと封をして保存する必要があります。

 

 

小麦粉をおいしく保存したい場合は、密閉性の高い容器に詰め替えるのがおすすめです。本記事では、小麦粉の保存期間や適切な保存方法、保存容器の選び方を解説します。



■小麦粉の保存期間

小麦粉は急激な温度変化がなければ、常温で長期保存できます。ただし、開封後は風味の劣化を避けるため、なるべく空気に触れないように保存する必要があります。

 

またニオイや湿気、穀粉に付く虫は、小麦粉の天敵です。開封した小麦粉は、袋ごとビニールに入れて密封するか、缶やビンなどの容器に移し替えて保存しましょう。

 

 

ここでは、小麦粉をおいしく保存できる期間の目安や、正しい保存方法を紹介します。


小麦粉はどのくらい保存できる?

小麦粉は長期保存が可能な食品で、冷暗所での保存であれば製造してから数年間経っても使用できます。

 

ただし、小麦粉がおいしく食べられる期間(賞味期限)の目安はおよそ6カ月~12カ月です。小麦粉の賞味期限は、グルテン(たんぱく質の一種)が含まれる量によって変わってきます。

 

 

小麦粉はグルテンの含有量が多い順に強力粉、中力粉、薄力粉の3種類に分かれ、標準的な賞味期限はそれぞれ以下のとおりです(1)。

 

小麦粉の種類 賞味期限の目安
薄力粉 製造後1年程度
中力粉 製造後1年程度
強力粉 製造後6カ月程度

薄力粉と中力粉の賞味期限は、製造後1年程度が目安となっていますが、グルテンの含有量が多い強力粉の賞味期限は、製造後6カ月程度です。実際の賞味期限については製品の表示を確認してください。

 

1 協同組合 全国製粉協議会「小麦粉製造におけるHACCPの考え方を取り入れた衛生管理のための手引書」p5

 

https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/000763604.pdf


小麦粉は容器に入れて保存すべき?

ただし、小麦粉の賞味期限はあくまでも開封前のものです。開封した小麦粉は容器に入れて密閉保存し、できるだけ早く使い切ることをおすすめします。

 

小麦粉は湿気に敏感な食品で、周辺にある物のニオイ移りや、穀粉を好む虫の侵入などにも注意が必要です。

 

   湿気が原因の品質劣化やカビの発生

   洗剤や灯油、化粧品などのニオイ移り

   チャタテムシやタバコシバンムシ、ノシメマダラメイガ、コクヌストモドキなどの虫の侵入

 

小麦粉は密閉性の高い容器に入れ、高温多湿の場所を避けて保存することで、湿気やニオイ、虫の侵入を防ぎ、開封後も風味をおいしく保てます。特に湿度の高い時期が続く夏場や梅雨時は、小麦粉の保存方法に注意しましょう。

小麦粉を入れる容器の選び方については、後の項目で詳しく解説します。



■小麦粉はどこで保存するのがベスト?

小麦粉は基本的に冷暗所での常温保存で問題ありません。冷蔵庫や冷凍庫での保存も可能ですが、庫内から取り出す際の温度変化など、注意しなければならない点もあります。

ここでは、小麦粉の正しい保存場所や、長期保存する際の注意点について解説します。


小麦粉はどこで保存すべき?

 小麦粉は湿気を吸収しやすいため、涼しく乾燥した場所(冷暗所など)を選び、常温で保存しましょう。全国製粉協議会が作成したガイドブックでも、小麦粉は「水分量、水分活性が低く急激な温度変化がなければ常温での長期保存が可能」とされています(1)。

 

また、上述のように小麦粉はニオイ移りしやすい食品です。ニオイが移ると小麦粉の風味が損なわれるため、洗剤や灯油、化粧品など、ニオイが強い物を近くに置かないように注意しましょう。

 

1 協同組合 全国製粉協議会「小麦粉製造におけるHACCPの考え方を取り入れた衛生管理のための手引書」p5

https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/000763604.pdf


小麦粉は湿気を吸収しやすいため、涼しく乾燥した場所(冷暗所など)を選び、常温で保存しましょう。全国製粉協議会が作成したガイドブックでも、小麦粉は「水分量、水分活性が低く急激な温度変化がなければ常温での長期保存が可能」とされています(1)。

 

また、上述のように小麦粉はニオイ移りしやすい食品です。ニオイが移ると小麦粉の風味が損なわれるため、洗剤や灯油、化粧品など、ニオイが強い物を近くに置かないように注意しましょう。

 

1 協同組合 全国製粉協議会「小麦粉製造におけるHACCPの考え方を取り入れた衛生管理のための手引書」p5

https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/000763604.pdf


冷蔵庫で保存できる?

夏場や梅雨時など、高温多湿の気候が続く時期は、小麦粉を冷蔵庫で保存するのもよいでしょう。庫内は温度だけでなく、湿度も一定に保たれているため、湿気が原因の品質劣化やカビを予防できます。

 

ただし、小麦粉を庫内から取り出す際に、急激な温度変化により結露が発生する場合があります。冷蔵庫で小麦粉を保存する場合は、頻繁に出し入れするのを避け、取り出した小麦粉はすぐに片付けるようにしましょう。またニオイ移りを防止するため、ニオイの強い食品などを近くに置かないことも大切です。


冷凍庫でも保存できる?

小麦粉は、涼しく乾燥した場所であれば常温でも長期保存が可能ですが、適切な保存場所がない場合は冷凍庫でも保存できます。小麦粉は低温でも固まらないため、冷凍庫で長期保存しても、解凍せずに使用することが可能です。

 

ただし、冷蔵庫で保存する場合と同様に、温度変化による結露の発生には要注意です。冷凍庫から取り出した小麦粉はすぐにしまい、出しっぱなしにしないように注意しましょう。



■小麦粉容器の選び方を4つのポイントで解説

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小麦粉を入れる保存容器は、湿気やニオイ、虫の侵入を防ぐため、密閉性が高いことが大前提です。また容量や詰め替えのしやすさなど、利便性も考慮して保存容器を選びましょう。

 

小麦粉の保存容器の選び方を4つのポイントで解説します。

 

   密閉性をチェックする

   容量を確認する

   詰め替えしやすいかチェックする

 

   スッキリした見た目のものを選ぶ

 

密閉性をチェックする

まずは保存容器の密閉性をチェックしましょう。

 

密閉性の低い保存容器を選ぶと、隙間から湿気が入り込んだり、穀粉に付く虫が侵入したりする可能性があります。蓋にパッキンがある容器や、バルブ付きの容器なら、開封後の小麦粉をしっかりと長期保存することが可能です。


容量を確認する

次に小麦粉の使い方に合った容量の保存容器を選びましょう。

 

小麦粉を小分けしたい場合や、調理の際に小麦粉を頻繁に使用する場合は、小型の保存容器がおすすめです。片手で使うことができ、使い終わったらすぐに片付けられます。 

一方で、小麦粉を長期保存したいときは、なるべく大型の保存容器を選びましょう。目安として、保存容器の容量が2リットル以上であれば、1kgサイズの小麦粉をそのまま容器に移し替えられます。大型の保存容器であれば、頻繁に詰め替えを行う必要がなく、手間が掛からないのもメリットです。


詰め替えしやすいかチェックする

また詰め替えのしやすさを考慮して保存容器を選ぶことも大切です。

 

小麦粉を保存する場合は、口が大きく開いた広口タイプの容器を選びましょう。袋から詰め替える際に小麦粉がこぼれにくく、詰め替え作業が簡単です。また容器の中に手を入れられるため、使い終わった後のお手入れが楽なのもメリットです。

 

広口タイプの容器の中には、小麦粉を袋ごと入れて保存できるものもあるため、好みに合わせて選びましょう。


すっきりした見た目のものを選ぶ

最後に、キッチンの見栄えを気にする方は、デザイン性にもこだわりましょう。

 

例えば、ガラス製のビンはスッキリした見た目のものが多く、中身が見やすい上に小麦粉の長期保存にもぴったりです。さらにパン粉や片栗粉、調味料なども同じガラス容器で保管すれば、キッチンの見た目に統一感が生まれます。

 

またキッチンは物が多く、雑然としたイメージになりがちです。小型の保存容器の中には、マグネットで壁面に取り付け、スッキリと収納できるものもあります。 

キッチンインテリアとしての観点から、見た目にもこだわって小麦粉の保存容器を選びましょう。



■まとめ

小麦粉の風味を保つには、密閉性の高い容器に入れて保存することが大切です。密閉保存することで、ニオイ移りや穀粉に付く虫の侵入も防止できます。

 

また、小麦粉は湿気に弱いため、涼しく乾燥した場所で保存しましょう。冷蔵庫や冷凍庫でも保存できますが、頻繁に出し入れしたり、出しっぱなしにしたりすると、結露が発生して品質劣化の原因になる場合があります。

小麦粉をおいしく保存するため、適切な容器や保管場所を選ぶことが大切です。


 


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