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2024年07月08日

【コラム】焼肉屋を開業する方法や必要な備品をまとめて解説

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 焼肉屋の開業に当たって、まず何から準備すべきかわからない方もいるでしょう。焼肉屋の開業準備は、大きく6つのステップに分けると進めやすくなります。各ステップですべきことを理解し、少しずつ開業準備に取り組みましょう。

 

本記事では、お店のコンセプト決めから従業員の募集までの流れや、焼肉屋の開業に必要な設備・備品のリストを紹介します。

 

■ステップで焼肉屋を開業するまでの流れを解説

焼肉屋を開業するまでの流れは、以下の6ステップに分けられます。

 

お店のコンセプトを決める

開業資金を準備する

必要な資格を取得する

出店するための物件を探す

設備や備品を準備する

従業員を募集する

 

開業準備というと、資金調達や物件探しなど、やらなければならないことがたくさんあって大変というイメージがあるかもしれません。しかし、一つずつ段階を踏んで準備を進めていけば、いずれ自分のお店を開業するというゴールにたどり着けます。

 

ここでは、焼肉屋を開業するまでの流れをステップごとに解説します。

 

お店のコンセプトを決める

まずはお店のコンセプトを決めましょう。

 

どのような層の顧客をターゲットにするか

どのようなイメージの店舗にするか(和風・洋風か、高級志向・カジュアル志向かなど)

お店のメニューをどうするか

お店の立地をどうするか

集客方法をどうするか

 

参入業界の分析や、出店予定の地域の商圏調査を行って、競合店に負けないような出店戦略を考えてください。

 

開業資金を準備する

次に開業資金を準備しましょう。

 

開業時に必要なお金には、例えば以下のようなものがあります。

 

物件取得費(家賃や管理費、敷金/保証金、礼金、仲介手数料など)

内装工事費

厨房設備費

備品代

初期仕入代

宣伝広告費

人件費

 

開業資金の中でも大きな割合を占めるのは、内装工事費や厨房設備費です。こうした費用は居抜き物件を探すか、厨房設備のリース(レンタル)を利用することで節約できます。

 

また開業後、店舗経営が軌道に乗るまでに時間がかかる可能性を考慮して、少なくとも半年分以上の運転資金を開業時に用意しておきましょう。

 

必要な資格を取得する

3つ目に必要な資格を取得しましょう。

 

焼肉屋の開業に当たって、必要な資格や届出は以下のとおりです。

資格・届出 届出先
飲食店営業許可 保健所
食品衛生責任者 保健所
防火対象設備使用開始届 消防署
火を使用する設備の設置届 消防署
防火管理者選任届
(※店舗の収容人数が30人以上の場合)
消防署
深夜酒類提供飲食店営業開始届出書
(※午前0時から6時に酒類を提供する場合)
警察署

 

 

飲食店を開業する場合は、その営業形態にかかわらず、飲食店営業許可の取得や食品衛生責任者の設置が必要です。また午前0時から6時に酒類を提供する場合は、深夜酒類提供飲食店営業開始届出書の提出も必要なため、忘れずに届出を行いましょう。

 

出店するための物件を探す

4つ目に出店するための物件を探しましょう。

 

物件探しの基本は、店舗を出店したい立地(ターゲット)や、開業資金(予算)に合った物件を選ぶことです。

 

店舗の立地には、一等地、二等地、三等地の3種類があり、立地条件が良い場所ほど集客数が見込めます。ただし、一等地は物件取得費も高くなるため、予開業資金が少ない場合はターゲットを二等地や三等地に絞り、予算に合った物件を探すことになります。

 

物件取得費を節約するなら、焼肉屋の居抜き物件が狙い目です。居抜き物件はすでに内装や厨房設備などが整っているため、初期コストを抑えて開業できます。ただし、居抜き物件は人気があるため、条件に合ったものがなかなか見つからないこともあります。時間に余裕を持って物件探しを始めましょう。

 

設備や備品を準備する

5つ目に設備や備品を準備しましょう。

 

焼肉屋の営業に必要な設備・備品は以下のとおりです。

 

食器

調理器具

テーブル備品

会計備品

保存容器

 

また焼肉屋では、食器や網が油汚れでベトベトになるため、洗浄力の強い食洗機があると便利です。生ごみや油もそのままでは排水に流せないため、厨房にグリストラップ(グリーストラップ)を設置する必要があります。

 

通常の飲食店にはないような備品も準備しなければならないため、前もって必要なものをリストアップしておきましょう。必要な設備・備品については、次の項目で詳しく解説します。

 

従業員を募集する

最後に従業員を募集します。

 

従業員の人数は、店舗の規模や収容人数に合わせて決めましょう。店長一人だけで調理やオーダーテイク、提供などのオペレーションを回すのは難しいため、パートやアルバイトを数名雇用することをおすすめします。

 

事前にお店のオペレーションをマニュアル化していれば、アルバイトの教育もスムーズです。研修期間も考慮して、オープン日の1カ月までを目安に採用を行いましょう。

 

■焼肉屋を開業するために必要な設備・備品

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焼肉屋の開業に当たって、特に重要なのが設備や備品の準備です。

 

前述したように、焼肉屋を開業するには通常の飲食店とは異なる種類の備品も準備しなければなりません。用意するのを忘れるとお店の運営が困難になってしまうようなものもあるため、抜け漏れなく備品を揃えましょう。

 

ここでは、焼肉屋の開業に必要な設備・備品のリストを紹介します。

 

 

設備・備品
食器 グラス・お皿など
調理器具 ボール・トレイなど
テーブル備品 コースター・灰皿など
会計備品 レジ・伝票入れなど
保存容器 たれ・ソースなどの保存容器

 

食器

まずはグラス・お皿などの食器です。

 

焼肉屋の場合、肉を提供する肉皿や、タレを提供するタレ入れなど、他の飲食店にはない食器が必要となります。またメニューによっては、冷麺用の冷麺容器、ビビンバ用のビビンバ鍋など、専用の食器類もあると便利です。

 

調理器具

次に調理器具を揃えます。

 

お客様自身が肉を焼く営業形態の場合、コンロをテーブルに一台ずつ導入しましょう。肉を焼くときの煙を少なくしたい場合は、水コンロ式のコンロがおすすめです。

 

またボールやトレイ、計量カップ、キッチンバサミ、トング、肉温計、フードプロセッサー、はかりなど、提供するメニューに合わせて調理器具を選んでください。

 

テーブル備品

コースターや灰皿、箸、カトラリー類、ナプキンスタンドなど、テーブル用の備品も揃えましょう。お客様が目にする機会が多い備品のため、デザイン性も意識することをおすすめします。

 

会計備品

レジや伝票入れなど、会計備品も忘れずに準備しましょう。販売情報をデータで管理できるPOSレジや、オーダーテイクの手間を省けるセルフオーダーシステムがあると便利です。こうしたシステムの導入にはお金がかかりますが、IT導入補助金などの制度を利用すると、かかった費用の一部の補助が受けられます。

 

保存容器

最後にたれ・ソースなどの保存容器を購入しましょう。テーブル備品と同様に、お客様が普段目にする備品のため、パッケージやボトルデザインにこだわると競合店との差別化につながります。

 

パッケージやボトルデザインが人気を博し、オリジナル調味料として商品化につながった事例もあります。

 

■まとめ

焼肉屋の開業準備は、以下の6つのステップに分けて一つずつ進めていきましょう。

 

お店のコンセプトを決める

開業資金を準備する

必要な資格を取得する

出店するための物件を探す

設備や備品を準備する

従業員を募集する

 

焼肉屋は開業に当たって特別な資格が必要なく、募集する従業員も少人数で良いため、飲食店の中でも比較的収益を上げやすいとされています。しかし、近年はチェーン店の出店が相次いでいることもあり、焼肉屋を繁盛させるには競合店との差別化が必要です。

 

お店の独自性をアピールするなら、たれ・ソースなどの保存容器のパッケージやボトルデザインにこだわる、というアイデアがおすすめです。和風・洋風・高級志向・カジュアル志向など、お店のコンセプトに合わせてパッケージをデザインしましょう。

 

特徴的なデザインのパッケージを活かして、InstagramなどのSNSを通じた広告宣伝をしたり、将来的にオリジナル調味料の販売を行ったりと、さまざまなプロモーション戦略を打ち出せます。

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