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2024年03月08日

【コラム】タレの商品化で重要なことは?製造から販売までの具体的な流れを解説!

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タレはおいしく食事をするために欠かせない調味料です。どれも食材や用途に合わせて、味や粘度、浸透性を計算して作られており、商品化されるまで何度も試作や改良を重ねられています。そんなこだわりのつまったタレはどのような流れで作られているのでしょうか。

今回は、タレが商品化される流れや開発のポイントなどを紹介します。

 

 

■タレの商品化で重要なこと

 

タレの商品化には、2つの開発パターンがあります。

 

    家庭用

    企業用

 

はじめに、一般消費者に向けた商品を開発するか、惣菜やお弁当などを作っている企業に向けた特注の味を作るかで方向性が分かれます。そのうえで、価格や使いやすさ、安全性、発売の時期に至るまでの工程すべてが含まれるため、レシピを考えるだけが開発ではありません。

また、既存の工場で設備が足りている場合は問題ありませんが、不足している場合の対処も必要になってくるでしょう。どちらの開発パターンであっても、見た目の表現や味、粘度などはそれぞれ異なります。「食材に味が浸透しやすい」「液切れがよい」「焼いたときに香ばしく仕上がる」など、食材や用途によって違いを出す工夫が必要です。

 

 

■OEMでタレを商品化する一般的な流れ

 

ここでは、OEM企業に製造を依頼した場合の工程や、一般的な流れを紹介します。検討中の方は、参考にしてください。

 

・依頼先への問い合わせ

まずは、依頼予定の商品に対して、開発の経験があるか、または可能かどうかの確認を行います。その他、ロット数やデザイン、納期、値段の見通しを立てることも大切です。販売までの道筋を明確にしたうえで、OEM企業に依頼をしましょう。

 

・打ち合わせ

<タレについて>

「味」や「材料」はもちろん、製造したいタレの「目的」や「コンセプト」について共有します。対応できる範囲を把握しておくことで、完成図も想像しやすくなるでしょう。

 

<ターゲット層>

ターゲットに合わせてアプローチできるよう、購買層を明確化し絞り込んでいきます。製品の差別化を図るうえでも重要な工程です。

 

<販売場所や利用シーン>

販売予定の場所や保存場所などによって仕様が変わるため、利用シーンを踏まえたうえでパッケージなどを決めていきます。実際の販売場所に合わせて考えることで、製品のアウトラインがはっきりと見えてくるでしょう。

 

<包装形態・容器>

包装には、袋や箱をはじめ、ペットボトルなどもあり、容器の大きさも多様です。コンセプトに合った商品になるよう、具体的にイメージすることで、適した包装や容器を選択できます。

 

<販売予定数・使用予定数>

商品の販売数によって予算も変わるため、費用と数を擦り合わせていきます。販売を行う場所が、ネットか店頭販売かによっても異なることから、細かな調整が必要です。

 

・試作・サンプル評価

上記の打ち合わせの内容を参考に、OEM企業が試作品を作成します。委託側は、よりイメージに近づくように、見た目や味などを評価していきましょう。商品の中身はこの段階で決まるため、試作の回数は納得がいくまで行なってください。

改良を重ねていき、理想のタレに近づいた段階で微生物検査と理化学検査を行い、レシピを確定します。

 

・容器やパッケージの決定

タレが完成したら、販売流通や保存場所などに応じて、条件に合った容器を決めていきます。容量や形状、キャップのほか、ラベルなどのパッケージも併せて確定していきましょう。

 

・見積もり

すべての工程が決定したら、見積もりが出されます。使用する材料の変更や予定外の工程が発生した場合には、当初の想定とは異なる料金になることもあるでしょう。実際の費用を考慮したうえで、見直すことも必要です。

 

・タレの製造

見積もりが終わり次第、製造スタートです。なかにはテスト製造が行われる場合もあるので、事前に確認しておきましょう。完成した製造ロット毎に品質管理検査が実施され、合格したら出荷されます。

 

・オリジナルタレの納品

賞味期限などに問題がないか、最終チェックを行います。クリアしたタレは納品され、販売が開始されます。

 

 

■タレを商品化する際のポイント

 

タレを商品化するには、以下のポイントを押さえて開発しましょう。

 

・必ず試食する

たとえば、飲食店のオリジナル調味料を商品化する場合、家庭でお店と同じ味を楽しめなくてはなりません。お店の味を再現するためにも、試作品の試食は必ず複数人で確認するようにしましょう。ターゲット層に近い年代や性別の方に試食してもらうのが理想です。

 

・使用方法や分量は丁寧に伝える

商品化したタレによく合う食材や調理法、1回に使用する分量などを記載しておくことも大切です。よりおいしく食べてもらうためにも、アレンジレシピを紹介すると喜ばれるでしょう。消費頻度が上がれば、リピート率もアップする可能性が高まります。

 

・保健所の許可を得る

オリジナルのタレを商品化するためには、保健所の許可が必要です。許可が下りなければ製造自体できず、販売開始を遅らせなければなりかねません。

保健所の申請は時間がかかる傾向にあるので、スムーズに販売できるようにスケジュールを考えるか、OEM企業に依頼しましょう。

 

・保管方法を記載する

保管方法についての注意書きも記載が必要です。冷蔵や常温などの温度について、また開封後の保管方法など、家庭で使用・保管することを前提とした内容で伝えましょう。飲食店や食品製造で使用する商品は一定したぺースでの消費が想定されますが、家庭では消費の頻度も異なるため、使うペースを考慮して保存性を調節することも重要です。

 

 

■タレの商品化する際におすすめの容器

 

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以下では、斎藤容器が取り扱っている容器の中で、おすすめしたい商品を紹介します。タレに適した容器となっておりますので、ぜひご検討ください。

 

・グルメ180

スリムな形状で、シンプルなデザインの容器です。使い切りサイズが特徴で、細長いシルエットのため、キッチンのわずかなスペースにも収まりがよく、収納の場所もとりません。

 

容量(ml)/OF 200
重量(g) 203
幅・直径(mm) 52.4
高さ(mm) 155.7
キャップ 39スムーズプル
入数 40
材質/色 ガラス/トーメイ

 

・PET-MS100M

PET素材のため、軽くて扱いやすい容器です。くびれがあって持ちやすく、食卓にも出しやすいサイズ感で、狭い冷蔵スペースに保存する場合にも適しています。片手で開閉しやすいことも人気のポイントです。

 

容量(ml)/OF 107
重量(g) 18
幅・直径(mm) 40
高さ(mm) 126
キャップ <ミニヒンジ(26)/td>
入数 450
材質/色 PET/トーメイ

 

・M-PET360F扁平

丸い形状ばかりでは目立ちにくいため、容器で差別化を図りたい場合におすすめの容器です。前面に大きめのラベルを貼り付けられるので、デザイン次第で目を引く商品になるでしょう。少し大きめの容量で、1回の使用量が多いタレにも適しています。

 

容量(ml)/OF 390
重量(g) 25
幅・直径(mm) 60×70
高さ(mm) 129
キャップ <Re-M(32)/td>
入数 190
材質/色 PET/トーメイ

※商品のスペックの寸法・入数は本体の値でキャップは含みません。

※商品スペックはコラム掲載時の値です。商品の規格・仕様は予告なく変更されることがあります。

※OF(オーバーフロー):容器の口元まで水を入れた満容量のことです。

 

タレにおすすめの容器はこちらもご覧ください。

【コラム】タレに適した容器には何がある?種類などをご紹介

 

 

■まとめ

今回は、タレの商品開発について紹介しました。OEM企業に依頼する際は、あらかじめ商品化したい製品について、コンセプトなどをまとめておきましょう。味やパッケージはもちろん、充填する容器も開発するうえで大事なポイントです。タレの商品化をお考えの際は、ぜひ斎藤容器にご相談ください。

 

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