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2024年03月04日

【コラム】調味料に適した充填容器の選び方は?容器の種類や選ぶ際のポイントを解説!

  

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調味料の充填容器は、形や大きさがさまざまです。内容物のほか、デザイン性や使用方法、使い勝手などを考慮しなければ、使いづらかったり品質が落ちてしまったりしかねないため、選ぶ際は入念に検討しましょう。

今回は、充填容器の選び方を解説します。

 

 

■充填容器の選択肢

 

調味料の充填容器について、それぞれの特徴を簡潔に紹介します。

 

・ペットボトル

ペットボトルは、主に醤油やソース、ドレッシング、シロップといった液体調味料に広く利用されています。本体が透明なので中身の残量が見えやすく、軽いうえに落としても割れる心配がありません。しかし、ガスバリア性はガラス瓶よりも劣ります。

容量:200ml~1.8L

 

・瓶

ペットボトルと同じく、醤油やドレッシングといった液体調味料に用いられます。瓶に詰められた商品に造り手のこだわりを感じる消費者は多く、高級感を与えたいときにおすすめの充填容器です。ガスバリア性が高く、調味料の長期保存に向いている一方、割れやすさと重さが難点のため、扱う際は注意が必要です。

容量:100~400ml

 

・パウチ

パウチは基本的に詰め替え用が多く、ソースやドレッシング、シロップなどを必要な量だけ別の容器に出して使用します。素材はペットボトルに似ていますが、パウチのほうが薄くてかさばりにくく、処分もしやすいのがメリットです。また、半固形の調味料にも対応できるのが強みで、パウチを絞れば中身を最後まで使いきれます。

容量:100~500ml

 

・スティックタイプ

少量のドレッシングやタレ、シロップなどを個包装する際に使われるほか、味噌汁や出汁などのインスタント食品にも向いています。携帯性に長けており、調味料を外出先でも手軽に扱えるのが人気の理由です。スティックタイプの中には、長期保存に適したガスバリア性の高いものもあります。

容量:5~100ml

 

・ポーションカップ

充填が難しいゼリーにも対応できる容器で、ディップソースやドレッシングなど、一食分の調味料を入れる際にも用いられます。間口が大きいため、固形物を含むタレの充填も可能です。サイズ展開が豊富なので内容物に合わせて選べ、専用の蓋で液垂れを回避できます。

容量:5~20ml

 

・缶

衝撃に強く、水分やにおいなどの遮断性も優れているため、開封前の長期保存用に向いています。ただし、開封後の保存性は低いので、注意が必要です。また、容器の材質が硬いことから、粘度のある調味料は中身が残りやすいでしょう。使用するなら、液体調味料がおすすめです。

容量:18L~

 

・バッグインボックス(BIB)

ダンボール箱の内側に袋がある二重構造の容器で、液体の充填ができます。キャップやノズルを付ければ、中身を数回に分けて出すことが可能です。廃棄処理の手間がかかりにくく、輸送や保管のコストを抑えやすいといった理由から、徐々に使用量が増えています。ただし、保存性には長けていません。

容量:10~20L

 

・ミニパック

お弁当に付いている醤油やソース、わさびなど、少量の調味料を充填するための容器です。使い切りなのでサイズが小さく、持ち運びに適しています。また、個包装のため、保存性も優れているのが特徴です。

容量:3~15ml

 

 

■充填容器の選び方

 

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充填容器の選び方を間違えると、使いにくかったり品質が落ちてしまったりといったリスクが生じます。消費者の期待と信頼に応えるためにも、容器選びは重要です。

ここでは、充填容器の選び方の参考を紹介します。

 

・内容量

まずは、目的の調味料を何にどれだけ使うのか考え、必要な容量を見極めましょう。容量が決まったら、そのサイズに対応できる容器を選びます。もしも容器の容量が規格外の場合は、最も容量の近い容器を使用するか、他社メーカーのもので対応しましょう。

 

・内容物

充填容器にどんなものを入れるのかも、大事なポイントです。調味料の中には、油分や粘り気が強かったり固形物も混ざっていたりするものが少なくありません。充填容器を選ぶ際は、開封口での目詰まりや中身の出しにくさがないよう、内容物の性質を理解することが大切です。

また充填する際は、安全性や衛生面に配慮しなければなりません。以下では、充填する際のポイントを簡単に紹介します。

 

<加熱殺菌の必要性>

調味料によっては、空気に触れた際に菌を抑制する対策として、加熱殺菌を行わなければなりません。たとえ常温充填が可能な調味料であっても、加熱によって風味を保てるものは安全性を考慮し、加熱充填することをおすすめします。シュリンク包装を併用すれば、容器の密閉度が高まるので安心です。

 

<固形物の有無>

ゴマが入った焼肉のタレ、野菜のみじん切りを入れたドレッシングなど、固形物を含んだ調味料は、撹拌(かくはん)しながら充填されます。こうすることで、固形物が分離せずに容器に均等に入るため、必要なチェックポイントの一つです。

 

<粘性の強さ>

はちみつやジャムといった粘性の高い食品は、定量充填対応が必要です。充填量が異なったり液垂れや糸引きを起こしたりする可能性もあるため、温度管理によって粘性の変化に注意する必要があります。

 

<撹拌の必要性>

油分と水分を含むドレッシングやゴマなど固形物を含むタレなどの場合、撹拌充填が必要です。こうすることで、二層に分かれた調味料の風味や食感を一定に保つことができます。

 

・形状

調味料の充填容器はペットボトルやフィルムなど多岐にわたるうえ、どんな容器に入れるのかは販促のうえでも重要です。丸みを帯びたものや四角いものなど、中身とそのイメージに適したものを選びましょう。キャップの種類も、プルトップやネジタイプ、開封防止キャップなど機能に応じて選定します。また、商品に貼り付けるラベルのデザインは、容器の形状によって使用できるものが異なるため、併せて検討が必要です。

 

・用途

容器選びは、調味料の用途によっても基準が変わります。たとえば、個別販売をする場合は、店頭での視認性や見栄えを意識し、シュリンク包装またはラベルの貼付がしやすい容器を選びましょう。一方で、お弁当に添える醤油やソースなどの場合、小さい容器でなければ限られたスペースに収まりません。

 

・個性

商品に個性をもたせたい場合は、容器の材質やキャップの色でこだわりを表現しましょう。

個別販売で中身の特徴を強調するなら、透明性の高い容器が最適です。シリーズ商品の場合は、キャップをイメージカラーで色分けすると、統一感を図りつつ商品を区別しやすくなるでしょう。共通の本体にキャップでの色分けは、コストを抑える面でも有効です。

また、メイン商品に貼付する容器の場合は、必要量を満たしつつ邪魔にならない形や大きさであることが求められます。

 

・包装

包装にはラベルの貼付やシュリンク包装、キャップシール、Rシールなどがありますが、必要性を考え、見栄えとコストを両立させることが大切です。

 

・予算・ロット・納期

値段は容器によって異なるため、予算に合わせて選定しましょう。容器メーカーに相談すると、予算やロット数、納期などを加味して、最適な充填容器を提案してくれます。

 

 

■まとめ

調味料の容器選びはプロであっても難しく、内容物や用途などによって適した容器は異なります。

斎藤容器は、規格容器から別注容器まで、ご希望に合わせた充填容器をご用意できます。充填方法や最適な容器のご提案もしておりますので、お気軽にお問い合わせ・資料請求をご利用ください。

 

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