【コラム】ジャムを商品化する際に必要な許可にはどんなものがある?おすすめの容器についても紹介
ジャムの販売には許可が必要な場合もあり、許可を得るためには要件を満たさなければなりません。また、製造の際には「ビン詰め」と「ビン入り」の違いなども理解しておきましょう。今回は、ジャムの商品化について紹介します。
手作りジャムを商品化するためには、許可や届出が必要になる自治体がほとんどです。ここでは、ジャムの製造・販売に必要な許可について解説します。
・どんな許可が必要?
所有する畑で採れた果物や野菜などをそのまま販売する場合は、許可や届出の必要はなく、直売所やインターネットなどで自由に販売できます。しかし、ジャムのような加工食品を販売する場合は、ほとんどの自治体で許可や届出が必要です。
たとえば、それぞれ以下のような許可を取得しなければなりません。
● 製菓材料等製造業:果物や野菜を加工したジャムを販売する場合
● 缶詰又は瓶詰食品製造業:ビン詰めのジャムを販売する場合
● 食品の小分け包装業:ビン入りのジャムの場合
許可や届出が必要かどうかは、加工品の種類や地域によって異なります。ジャムを販売したいときは、求められる許可や届出について最寄りの自治体できちんと確認しましょう。
・「ビン詰め」と「ビン入り」の違い
ビン詰めとは、密閉された容器に詰められて殺菌処理が施された食品のことを言います。ビンに入れた状態で殺菌されるため、年単位での長期保存が可能です。
一方、食品をビンに入れただけのものをビン入りと呼び、冷蔵保存する必要があります。殺菌されていないことから、賞味期限も短いものがほとんどです。
似た言葉ではあるものの、製造方法によって必要な営業許可が異なるため、注意が必要です。販売したいジャムの形態に対してどういった許可が必要なのか、保健所に確認しておきましょう。
ここでは、ジャムの加工販売の許可を得るために必要な要件について解説します。
・人的要件について
食品を加工する際、必ず施設ごとに「食品衛生責任者」を設置しなければなりません。
食品衛生責任者の資格は、各自治体で開催される「食品衛生責任者養成講習会」を受講することで取得が可能です。受講料は1万円前後で、資格取得後も保健所が行う講習を定期的に受講することが、推奨または義務となっています。
・設備要件について
食品を加工して販売する場合は、普段使っているキッチンは使用できません。加工販売用の許可を得た専用の調理室が必要です。
専用の調理室には、専用の手洗い設備や耐水性のある床・内壁、調理機具・保管容器などの保管庫といった設置しなければならない設備が事細かく定められています。
・許可の取得が難しい場合は?
ジャムの加工販売のために、新たに許可を取得するのが難しいと感じることもあるでしょう。特に、設備要件を満たす施設を用意するためには、大きな設備投資が必要です。
その場合は解決策として、すでに許可を得てジャムを製造している企業に製造を委託してみましょう。ジャムの製造を企業に任せて、材料の供給と販売だけを行うことで、設備費用を大幅に抑えられます。
・食品表示ラベルについて
加工食品を商品化する際は、食品表示ラベルを貼り付けるのが義務付けられています。ラベルに原材料や製造場所などの情報を記載し、商品のパッケージ上に貼り付けましょう。
表記する内容は商品によって決まっていますが、インターネット上にあるテンプレートを活用すれば、簡単に作成可能です。不安な場合は、ラベル印刷を行なっている業者などに確認しておきましょう。
ここからは、手作りジャムを商品化して利益を得るためのポイントをお伝えします。
・商品名を工夫する
多くの人に手に取ってもらうためには、魅力的な商品名を考えることが大切です。ブランドものの果実を使用していることを強調したり、味や香りを直感的に伝える名前にしたりと、商品の強みをアピールできるような商品名にしましょう。
また、ターゲット層を考慮した商品名にすることも効果的です。かわいらしい名前や上品な名前など、ターゲットとなる顧客層の興味を引くような商品名だと魅力を感じやすいでしょう。
・季節ならではのものを販売する
いちごジャムやマーマレードのように、スーパーでいつでも購入できる定番のジャムだけでなく、季節ならではのレアな果物を使ったジャムを商品化するのもおすすめです。その季節にしか購入できないジャムやあまり目にすることのない食材のジャムを取り揃えて、特別感を演出しましょう。
また、定番の商品でも、季節限定の付加価値をつけることで差別化を図れます。
・作り手の想いをアピールする
ジャムを製造・加工販売するなら、作り手の想いをしっかりとアピールしましょう。
商品への想いやこだわりなどを説明することで、作り手の想いに共感し、購入してみたいと思う消費者も多くいます。また、ジャムができるまでの工程をストーリーにすることで、より消費者の興味を引くこともできるでしょう。
さらに、ジャムをおいしく食べられる使い方やレシピなど、商品に関する情報も併せて紹介することで、売上アップも期待できます。
最後に、ジャムを販売する際におすすめの容器を紹介します。大きさや形など、商品が映える容器を選んでみてください。
・MSジャム300ST
300mlと大容量のため、たっぷりのジャムを保存できます。シンプルなデザインが手作りジャムを引き立ててくれるでしょう。丈夫で耐久性に優れたガラス製の素材に、ツイストキャップがしっかりと密着してジャムを新鮮に保ちます。
容量(ml)/OF | 300 |
重量(g) | 190 |
幅・直径(mm) | 68.5 |
高さ(mm) | 113.5 |
キャップ | 63ツイスト |
入数 | 48 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
・ジャム160ST
ジャムの販売に最適な160mlの容量です。ガラスの透明感がジャムの色や質感を美しく見せてくれます。ツイストキャップはジャムの鮮度を長期間保ってくれるうえ、取り外しも簡単です。
容量(ml)/OF | 160 |
重量(g) | 137 |
幅・直径(mm) | 67.5 |
高さ(mm) | 68.5 |
キャップ | 63ツイスト |
入数 | 72 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
・HE-127ST
手軽なサイズ感で使いやすく、シンプルで洗練されたデザインが、手作りジャムをおしゃれに演出します。耐久性に優れたガラス製で、ツイストキャップによるしっかりとした密封性もあり、安心です。
容量(ml)/OF | 127 |
重量(g) | 152 |
幅・直径(mm) | 67 |
高さ(mm) | 60.5 |
キャップ | 63ツイスト |
入数 | 70 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
・K-47ST
47mlのコンパクトな容量で、少量のジャムを取り扱いたいときにおすすめです。
小さいサイズながらも、中身をしっかりと密閉するおしゃれなゴールドのキャップが、スタイリッシュな印象を演出しています。
容量(ml)/OF | 47 |
重量(g) | 60 |
幅・直径(mm) | 45 |
高さ(mm) | 50.5 |
キャップ | 43ツイスト |
入数 | 140 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
※商品のスペックの寸法・入数は本体の値でキャップは含みません。
※商品スペックはコラム掲載時の値です。商品の規格・仕様は予告なく変更されることがあります。
※OF(オーバーフロー):容器の口元まで水を入れた満容量のことです。
オリジナルジャムを販売するためには、保健所による許可や届出が必要です。ただし、許可や届出は、管轄の自治体によって条件が異なるため、しっかりと確認しておきましょう。
ジャムが鮮やかに映える商品を作るためには、紹介した斎藤容器の瓶の使用がおすすめです。