【コラム】オリジナル飲料を販売・開発する際のポイントとは?
オリジナル飲料の販売には、届出や食品表示が必要な場合もあります。また、店舗販売の際には、市場調査やメニュー作成などの準備が必要です。
今回の記事では、オリジナル飲料を販売・開発する際のポイントを紹介します。
・オリジナル飲料の販売許可に必要な届出
オリジナル飲料を販売する際は、保健所に申請をして許可を得なければなりません。ただし、すでに営業を行なっている飲食店が飲みもののテイクアウトを始める場合の申請は不要です。
新たに開業する場合は、食品衛生責任者の資格と飲食店営業許可証を取得しましょう。
・オリジナル飲料の食品表示について
製造者が消費者に対して直接販売する場合、製造所と販売所が同じ場合は食品表示の義務はありません。
しかし、製造者・製造所と販売者・販売所が異なる場合は、食品表示が必要です。
自社で販売する場合は、以下の事柄を表示します。
● 名称
● 保存方法
● 消費または賞味期限
● 添加物
● 製造所の所在地
● 製造者氏名または名称
● アレルゲン
他の施設で調理したものを販売する場合は、さらに以下の表示が必要です。
● 原材料名
● 内容量または総量
● 栄養成分量
● 熱量
● 食品関連事業者の氏名または名称、住所
・お酒の販売には免許が必要
飲食店の店内でお酒を提供する場合、免許の必要はありません。
しかし、テイクアウトで開栓がされていない瓶や缶のままお酒を販売する場合は、酒税法により酒類販売業免許が必要です。
酒類販売業免許の取得には、飲食店営業許可よりも厳しい審査を受けなければならないため、事前に審査基準を確認するなど、入念な準備を行いましょう。
・市場調査
もともと飲食店を営業しており、オリジナル飲料のテイクアウトを始める場合や新たに開業する場合は、市場調査をしっかりと行いましょう。
店舗で現在提供している食品や来店の多い客層、人気メニューのほか、同じエリアでどういったお店が繁盛しているのかなど、消費者のニーズを知ることは大切です。
また、エリア内に競合が多い場合は、自店ならではのこだわりを打ち出しましょう。
・メニュー
市場調査で消費者のニーズが判明したら、メニューを決めましょう。
求められている飲みものは何か、ターゲットを絞ってコンセプト設定します。また、飲みもののラインアップが決まったら、必要な材料と仕入れ先を考え、原価から利益を計算して、適切な価格を決めることも忘れないようにしましょう。
・テイクアウト容器
容器によって持ち運びがしやすい、冷めにくい、飲みやすいなどさまざまな特徴があるため、テイクアウト容器にこだわることも重要です。また、写真映えのするおしゃれな容器は、商品の価値を高める効果が期待できます。SNSで拡散されれば、人気商品となる可能性もあるため、店名がわかるシールやプリントをして、宣伝効果を高めましょう。
他にも、紙袋やストロー、容器を固定するホルダーなど、必要な包材・資材の準備を行います。
OEMとは、受託企業が自社設備を使って委託企業の製品を製造する仕組みのことです。
この章では、飲料をOEMで開発・製造する際の3つのポイントについて解説します。
・消費者ニーズについて
消費者ニーズの理解を深めることは、消費者が求める商品を開発するうえで重要なポイントです。
いつ飲みものを手に取り、どこで誰と飲むか、購買動機、何を重要視して選ぶかについて、アンケートや統計をもとにリサーチします。委託先によっては企画からサポートしてくれる企業もあるので、消費者ニーズについて教えてもらうのもよいでしょう。
・ロット数について
生産可能な最低ロット数の確認も大切です。数が多ければそれだけ費用もかかるため、小ロットから始めたいと思う方は多いでしょう。しかし、飲料OEMは一度に大量に作る必要があり、小ロットは難しいと言われています。
また、小ロットの依頼は単価が高くなる場合もあるので、販売期間と必要な数を踏まえてロット数を検討しましょう。
・容器について
飲みものの中身だけでなく、思わず手に取りたくなるような工夫とこだわりを施しましょう。瓶や缶、ペットボトルなど素材の違いや大きさ、形状によって商品に対するイメージが変わります。また、近年SDGsなど環境に対する意識が高まっているため、ラベルレスやリサイクル可能な容器という視点も必要でしょう。
飲料OEMの委託先を選ぶ際は、以下の点をチェックしましょう。
・小ロットから製造可能
小ロットから製造が可能な委託先は、信頼できる業者である可能性が高いでしょう。
なぜなら、飲料OEMでは小ロットでの生産は難易度が高い分、企業努力が必要だからです。ロット数は、飲料OEMの委託先を選ぶポイントと言えます。
・企画開発から提案してくれる
委託先が、自社でオリジナル飲料を生産していたり実績が豊富だったりする場合は、企画開発からサポートしてもらえる可能性があります。
今までの生産・販売の経験をもとに提案してくれるため、より魅力的な商品が開発できるでしょう。
・品質保証のための分析を実施している
販売者にとって、安全・安心な製品を消費者に届けることが最も重要です。そのため、委託先の衛生面や品質保証についてはしっかりチェックしなければなりません。飲料OEMの委託先を選ぶ際は、衛生管理体制や認証取得の有無、衛生管理方法などを事前に確認しましょう。
■斎藤容器おすすめの飲料容器
先述した通り、オリジナル飲料を販売する際は、容器によっておいしさや飲みやすさ、見た目のイメージが変わります。そのため、容器選びも重要なポイントです。以下では、オリジナル飲料の販売におすすめの容器を紹介します。
・SSプライム500-24
首が長くてスタイリッシュな印象のガラス瓶です。スリムタイプながら容量は500mlと、たっぷり入ります。
容量(ml)/NET | 500 |
重量(g) | 380 |
幅・直径(mm) | 63 |
高さ(mm) | 291.5 |
キャップ | 30STD |
入数 | 24 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
・Jフルーツ180
縦にストライプの模様が入った、かわいらしいガラス瓶です。缶コーヒーほどの大きさで持ちやすく、鞄にも入れやすいでしょう。
容量(ml)/NET | 180 |
重量(g) | 145 |
幅・直径(mm) | 54.5 |
高さ(mm) | 133.2 |
キャップ | 28PPアルコア |
入数 | 48 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
・飲料180-DTO
ややなで肩の形をしたシンプルなガラス瓶です。細身のシルエットに、厚みのあるシルバーの蓋がアクセントになっています。
容量(ml)/NET | 180 |
重量(g) | 135 |
幅・直径(mm) | 54 |
高さ(mm) | 141.1 |
キャップ | 38DTO |
入数 | 54 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
・飲料140DTO
飲料180-DTOを短くしたガラス瓶で、容量が140mlと小型です。飲みきりサイズとして適した大きさなので、野菜ジュースや果肉入りジュースなどにおすすめです。
容量(ml)/NET | 120 |
重量(g) | 135 |
幅・直径(mm) | 53.6 |
高さ(mm) | 106.5 |
キャップ | 38DTO |
入数 | 54 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
※商品のスペックの寸法・入数は本体の値でキャップは含みません。
※商品スペックはコラム掲載時の値です。商品の規格・仕様は予告なく変更されることがあります。
※NET(ネット):正味容量のことです。
オリジナル飲料の販売・開発のポイントは、お客様のニーズを理解し、求めるものに合った商品を作ることです。中身はもちろんのこと、容器にもこだわることで、思わず手にとってしまいたくなるような魅力的な商品になるでしょう。