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2022年09月05日

【コラム】アルコール飲料に使用される瓶の容量について

22/06-2-1

アルコール飲料の容器に使用される瓶にはいくつかの種類があります。それぞれ容量が定められているため、販売の際にはしっかりと把握しておきましょう。今回は、アルコール飲料の瓶の容量について紹介します。

 

■ビール瓶の容量について

アルコールの代表格とも言えるビールですが、実は現行の酒税法が確立されるまで、瓶の容量はメーカーごとに異なっていました。酒税法の改正によって瓶の容量が統一され、居酒屋などで提供されるようになったのが私たちのよく知るビール瓶の大きさです。しかし、その多くは「中瓶」と呼ばれる種類で、当然瓶の大きさによっても容量は異なります。 まずはビール瓶の容量について解説します。

 

・ビール瓶のサイズは3つある

ビール瓶は3つのサイズに分かれ、酒税法によって大瓶は633ml、中瓶は500ml、小瓶は334mlと容量が明確に決められています。
数字ではあまりピンと来ない人もいるかもしれませんが、500mlのペットボトルで考えるとわかりやすいでしょう。ビール瓶の中瓶は、一見して中身が多いように思われがちですが、実際の容量は500mlペットボトルと変わりません。大瓶は中瓶よりも133ml容量が多く、コップ1杯を約200mlとすればだいたいコップ半分〜2/3杯分多い計算です。小瓶は中瓶より166ml容量が少なく、やや物足りなさを感じますが、瓶の風情や口当たりを楽しむときや少しだけ飲みたいときにちょうどよいサイズ感と言えるでしょう。

・容量はどうやって決められた?

1940年(昭和15年)の酒税法改正に伴い、各メーカーで販売しているビール瓶の容量を一律にしようという動きが始まりました。しかし、大きな容量で統一するとそれより小さい瓶では対応できません。そこで政府は、改正前までに使われてきたすべての瓶を改正後も継続して使用できるようにするため、大瓶を当時最も少ない容量であった633mlと定めたのです。小瓶も同様に、容量の少ないものに合わせて中身を充填することになりました。中瓶が500mlとキリのよい数字になっているのは、酒税法改正の後に追加されたためです。

・重さに関しては特に規定はない

ビール瓶の重さについては、大瓶・中瓶・小瓶ともに明確な決まりはありません。しかし最近では、SDGsなどの世界的な環境意識の高まりを受け、瓶の軽量化に取り組むメーカーが増えてきました。たとえば、キリンビールが瓶表面に特殊な加工を施してガラスの強度を上げ、90〜130gの軽量化に成功した事例などが挙げられるでしょう。軽く強い瓶にすることで、扱いやすくなったり持ち運びやすくなったりというメリットが得られます。これらも軽量化が進められる理由の一つです。

 

■その他の瓶の容量

アルコール飲料に使われる瓶には、ビール瓶以外にも一升瓶やワイン瓶、ウイスキー瓶などがあります。瓶のタイプによっても容量が異なるため、併せて確認しておきましょう。

 

・一升瓶

日本酒や焼酎に用いられることが多い「一升瓶」には、約1,800mlの容量があります。「升」とは、「尺貫法(しゃっかんほう)」と呼ばれる日本古来の計量方法で定められた単位の一つです。「合(ごう)」の次に大きい単位とされ、一升は十合に相当します。

・ワイン瓶

ワイン瓶の容量は、日本国内と国外で少し違いがあります。日本では720mlが標準ですが、国際的には750mlが一般的です。こうした容量の違いも単位の違いによるもので、尺貫法を使用していた日本では、酒瓶の主流であった「四合瓶」(約720ml)に合わせて決められました。

・ウイスキー瓶

ウイスキー瓶は、国や地域によって基準となる容量が大きく異なります。一般的に使用されるフルボトルでも700〜750mlと差があり、統一されていません。日本では尺貫法に基づいて720mlと定められていますが、EU加盟国のほとんどは700ml、アメリカやイギリスではヤード・ポンド法による約750mlが基準です。

 

■瓶に色が付いているのはなぜ?

ビール瓶は茶色、日本酒瓶やワイン瓶は青色・緑色といったように、アルコール飲料の瓶にはさまざまな色があります。このように瓶が着色されているのには、色がもつ遮光効果によって中身の品質を保つという狙いがあり、使用する瓶を選ぶうえで非常に大切な要素です。ぜひ押さえておきましょう。

 

・茶色のビール瓶が多い理由

ビール瓶と言えば、茶色に着色された瓶が大半を占め、青色や緑色の瓶が使われているケースはほとんどありません。茶色のビール瓶が多い理由としては、ビールが直射日光の影響を受けやすいことが挙げられます。そのため、味や風味が損なわれないよう、最も遮光効果の高い茶色の瓶が使われているのです。

・日本酒の瓶も昔は茶色がほとんどだった

青色・緑色が多い日本酒の瓶も、昔は茶色が主流でした。なぜならビール瓶と同様に、中身の変質を防ぐことがメーカーにとって最も大切だったからです。
しかし、現在では青色・緑色のみならず、白色や水色、なかにはピンク色の瓶も登場しています。これは昔と比べて店舗そのものの設備や管理環境が向上したため、遮光性よりもデザイン性を重視するようになったことが理由の一つです。
デザイン性を追求すれば、数ある日本酒の中から自社の製品を選んでもらったり、お酒の味や特徴を伝えられたりなどの訴求効果が期待できます。瓶を選ぶ際は、夏限定のお酒なら青色の瓶、にごり酒なら無色透明の瓶といったように、お酒に合った色を選んでみるとよいでしょう。

 

■斎藤容器のおすすめの瓶

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斎藤容器では、容量から色、デザインまでさまざまなラインアップをご用意しております。アルコール飲料におすすめの製品を紹介しますので、容器を選ぶ際の参考にしてください。

 

・IDA720AB

IDA720ABは、容量720mlの茶色いガラス瓶です。直射日光によって変質しやすい日本酒や焼酎の保存に適しています。シンプルな見た目のため、ラベルやパッケージも活用してお使いください。

容量(ml)/NET 720
重量(g) 420
幅・直径(mm) 77.5
高さ(mm) 297
キャップ 30STD
入数 24
材質/色 ガラス/ブラウン

 

・スリムワイン500EG

スリムワイン500EGは、緑色のワイン向けガラス瓶です。容量が500mlと中量のため、飲み切り用のワインにお使いいただけます。遮光性にも優れていることから、中身の品質保持にも効果的です。

容量(ml)/NET 500
重量(g) 375
幅・直径(mm) 62.5
高さ(mm) 291.5
キャップ 30STD
入数 24
材質/色 ガラス/グリーン

 

・規格300軽量-VBL

規格300軽量-VBLは、容量300mlのガラス瓶です。少量サイズのため、飲み比べや少しだけお酒を楽しみたい方にも手に取っていただきやすいでしょう。さわやかな青色が清涼感を演出してくれるため、夏限定販売の日本酒などに最適です。

容量(ml)/NET 300
重量(g) 240
幅・直径(mm) 67.7
高さ(mm) 195
キャップ 30STD
入数 24
材質/色 ガラス/ベネチアンブルー

 

※商品のスペックの寸法・入数は本体の値でキャップは含みません。
※商品スペックはコラム掲載時の値です。商品の規格・仕様は予告なく変更されることがあります。
※NET(ネット):正味容量のことです。

 

■まとめ

アルコール飲料の容器を選ぶ際は、形状のほかに容量や色の違いにも着目することが大切です。アルコール飲料の種類によっても適切な容器が変わるため、それぞれの特質に合ったものを選びましょう。
その際はぜひ、斎藤容器の瓶も候補にご検討ください。

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