【コラム】飲食店を開業する際に必要な備品にはどんなものがある?
飲食店を開業する際には、さまざまな備品が必要です。備品を準備する際にはいくつかポイントがあります。今回は、飲食店の開業時に必要な備品について紹介します。
飲食店を開業するには、厨房からホールに至るまでさまざまな備品を揃えなければなりません。いざ開業をする際に必要なものがわからなければ、準備に手間取るだけでなく、営業時に不備が発覚する恐れもあるため、事前にチェックしておきましょう。
飲食店開業時に揃えるべき主な備品は、以下の通りです。
●調理台
●シンク
●手洗い台
●給湯設備
●冷蔵庫および冷凍庫
●食材を保管するための棚
●コンロや電子レンジなどの調理機器
●鍋などの調理器具
●食器および食器棚
●清掃用具
●ゴミ箱
上記のうち、冷蔵庫には隔測温度計が設置されていること、食器棚には扉が付いていることなどが法令によって義務付けられています。また、シンクは2槽以上必要であり、それとは別に手洗い用の設備も揃えなければなりません。給湯設備は、厨房に必須です。
調理器具は鍋をはじめ、包丁やまな板、フライパンなどさまざまありますが、必要に応じて使いやすいものを用意しましょう。食材保存容器や瓶もあると便利です。
●割り箸
●ペーパーナプキン
●ふきん
●洗剤および除菌用品
●使い捨て手袋
●会計伝票
●領収書
●トイレットペーパー
消耗品は毎日の営業で使う必需品です。切らさないようにストックしておきましょう。
●レジスターおよびレジ用ロールペーパー
●クレジットカードリーダー
●小型金庫やコインケース
●電卓
●伝票用バインダー
●オーダーシステムおよびその設備
会計機器は機種によって性能が異なります。最近では、商品ごとの売れ行きがわかるものもあるため、経営戦略の一環として高性能の機種を導入するのも一つの手です。
●冷暖房設備
●照明設備
●音響設備
●防犯設備
●電話やFAXおよびパソコンなどの通信機器
●看板やのれん
●テーブルやイス
●ナプキン入れ
●カスタートレイ
テーブルやイスは、席の配置を決めてから用意しましょう。また、2人掛けのものを多く揃えておくと、お客様の人数に合わせて席を設けやすくなります。回転率を上げたい場合は、カウンター席を多めに配置すると効果的です。
厨房用の照明設備に関しては、100ルクス以上の明るさであることが飲食店営業許可の要件とされています。ホールであれば雰囲気を重視して選んでも構いませんが、厨房は作業しやすいかどうか基準にして決めましょう。
音響はお店の印象も左右する大切な設備の一つです。店内が無音であると雰囲気に欠け、お客様が楽しく食事できる空間を提供できません。USENをはじめとするBGMサービスの利用を検討して、お店に合った音環境を整えましょう。ただし、プレイリストなどを自作する場合には曲の著作権料が発生し、JASRACへの使用申請が必要なため注意が必要です。
備品一つとってもさまざまなタイプやデザイン、機能があります。ただし品質がよいからと言って、すべての飲食店に適しているとは限りません。備品を準備する際には、自身のお店に合ったものを選びましょう。
ここからは、備品を準備するうえで重視すべきポイントについて解説するので、ぜひ備品選びの参考にしてください。
備品を選ぶ際にはまず、お店の業態やコンセプト、客層と合っているか考えてみましょう。特にお客様の目に触れる機会が多いテーブルやイス、食器はお店のイメージに影響します。たとえば、おしゃれな空間作りを目指している場合はデザイン性が高いものを、誰でも来店できる大衆的な雰囲気にしたい場合はシンプルなものを選ぶなど、お店の雰囲気や料理、ドリンクとの相性を見極めることが肝心です。
また、照明などの設備も業態に沿って選び、内装の一部と考えて用意しましょう。明るく賑やかな雰囲気の店舗には500ルクス以上、カフェ・バー・レストランといった落ち着いた空間には5〜50ルクスが最適です。間接照明やスポットライト、暖色系の明かりを取り入れると、大人の雰囲気を演出できます。
その他、客層や営業の時間帯に応じてBGMを選択しましょう。ジャズ、クラシック、アップテンポの曲などは、いずれにしてもお店の雰囲気作りに一役買ってくれるはずです。
備品を選ぶ際には、コストパフォーマンスについて考えておくことも大切です。ランニングコストを抑えたい場合は、省エネ性が高い冷暖房やLED照明を導入するとよいでしょう。設置の初期費用は高いかもしれませんが、長い目で見れば電気代や修繕費用の節約にもつながります。
特に食器類は、客単価に比例してコストがかかりやすい備品です。落として割れてしまったり欠けたりしたときは、補充をしなければなりません。オープンして間もないときは調理場もホールも慌ただしく、食器の扱いにも不慣れであることが予想されるため、開業時はできるだけコストパフォーマンスを重視した備品を揃えましょう。接客やスタッフの教育が落ち着いた頃に、デザイン重視の食器を揃えても遅くありません。
消耗する備品の数は、必要最低数よりも多めに準備することがポイントです。特に食器類は、料理の提供数に対して洗い場の作業が追いつかない場合や、破損などの事態に備えて余分に確保しておきましょう。お冷用のグラスやメインメニューに使うお皿の数量は、席数の2倍弱が目安です。
大量の備品を揃えたとしても、収納する場所がなければ意味がありません。厨房やカウンターの規模をチェックして、収納可能な形やサイズ、量を決めることが大切です。あるいは予想される備品の使用量に応じて、収納スペースを確保しておくのもよいでしょう。食器や食品の保存容器に関しては、スタッキングが可能なものを用意するとすっきりと収められます。
飲食店開業時の備品を選ぶ際には、ぜひ斎藤容器の商品もご検討ください。斎藤容器では、飲食店の営業に便利な容器も製造しています。
白六角250は、六角形のフォルムをしたガラス容器です。シンプルでありながらも個性的な形がアクセントとなり、空間の演出に役立ちます。厨房用の調味料入れや客席のカスターに使用し、ぜひ内装の一つとして活用してください。
容量(ml)/OF | 216 |
重量(g) | 160 |
幅・直径(mm) | 53×58.5 |
高さ(mm) | 125 |
キャップ | 51ネジ |
入数 | 60 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
蜂蜜2000は、大容量のガラス容器です。瓶の口が広いため、中身を取り出しやすく、食材の保存などに向いています。馴染みのある見た目は、どのような飲食店に置いても違和感がありません。たれやソース、シロップといった液状の食品を保存する容器にお使いください。
容量(ml)/OF | 1535 |
重量(g) | 630 |
幅・直径(mm) | 118.3 |
高さ(mm) | 184 |
キャップ | 86ネジ(P-89) |
入数 | 12 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
※商品のスペックの寸法・入数は本体の値でキャップは含みません。
※商品スペックはコラム掲載時の値です。商品の規格・仕様は予告なく変更されることがあります。
※OF(オーバーフロー):容器の口元まで水を入れた満容量のことです。
飲食店開業時に揃えるべき備品は、お店の業態やコンセプト、客層によって変わってきます。また、将来的に買い替えや補充が必要となる備品は、低価格帯のものを見繕うのも一つの方法です。
自身のお店をより理想の形に近づけるためにも、備品選びは慎重に行いましょう。