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2022年07月04日

【コラム】プラスチック容器のメリットにはどんなものがある?主な加工方法についても紹介

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プラスチック容器はさまざまな製品に使用されていますが、その背景には高い利便性があります。また、加工のしやすさについても見逃せないポイントです。今回は、プラスチック容器のメリットや加工方法について紹介します。

 

■プラスチック容器のメリットとデメリット

プラスチック容器にはさまざまな長所がありますが、万能ではありません。
まずは、プラスチック容器のメリットとデメリットを紹介します。

・メリット

プラスチック容器の主なメリットを7つ紹介します。

<丈夫で軽い>

プラスチックは陶器や金属に比べて重量が軽いのが特徴です。また、柔らかい素材で衝撃にも強い製品を作ることができます。

<腐食やサビに強い>

油や酸、アルカリに強いプラスチックもあります。たとえば、酢などを入れても腐敗したりサビたりせず、安定した品質のまま使用できます。

<絶縁性や寸法安定性が高い>

プラスチックは絶縁性や寸法安定性が高いため、電気製品や電子部品にも適しています。その特徴を活かして、一部の薬品などを保存する際の容器としても使用されています。

<断熱性が高い>

一部のプラスチックには熱を伝えにくい性質があり、高温環境下でも酸化や劣化が起こりにくい特徴をもつものがあります。特に発泡体は断熱材として優れている素材で、魚などの鮮度を保つのが難しい食品の保管に適している容器です。

<酸素・水分・ガスなどを通しにくい>

プラスチックは酸素・水分・ガスなどを通しにくいという特徴があります。そのため、微生物による影響や酸化などから内容物を守ってくれます。

<着色しやすい>

透明性に優れているだけでなく、着色しやすい性質であるため、さまざまな色の製品を作ることができるのもプラスチックの特徴と言えます。この性質を利用すれば、デザイン面でさまざまなバリエーションの容器を作成することが可能です。

<大量生産しやすい>

プラスチックは成形性や加工性に優れているため、大量生産に向いています。コストダウンを図り、製品を安価に提供することが可能なため、数が必要な製品を用意する際にも適しています。

プラスチック容器にはメリットだけでなく、デメリットもあります。使用の際にはデメリットについても理解しておきましょう。

<熱に弱いことがある>

プラスチックの種類によっては熱に弱く、高温下では強度が低下するものもあります。そのため、火気の近くで使用するものなどには使用できません。

<表面に傷がつきやすい>

陶器や金属に比べると、プラスチックは表面がやわらかいため、傷がつきやすいです。

<ホコリがつく>

プラスチックは電気絶縁性が高いため、静電気が起きやすい特徴をもちます。場合によっては、ホコリによる汚れが目立つことがあるでしょう。

<溶剤に弱い>

プラスチックの種類によってはシンナーやアルコール、ベンジンといった薬品や油に弱く、溶けたり変色したりするものもあります。そのため、化学物質などをプラスチック容器に入れる際には、その内容物を保存可能な材質の容器であるかどうか、よく確認してから使うようにしましょう。

 

■プラスチックの主な加工方法

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プラスチックは種類や特徴、用途に合わせたさまざまな加工方法がありますが、ここではプラスチックの主な加工方法を紹介します。

・成形加工

成形加工とは、加熱して溶かした樹脂を金型や砂型などに注入し、冷却や押出、圧縮などにより固めて製品化する方法です。同じ金型を使い回して同一のものを作れることから、大量生産が行えます。
成形加工のメリットとデメリットは以下の通りです。

 メリット デメリット 
●型が決まっているため、同じ形状のものを大量生産するのに最適
●品質を一定に保ちやすい
●型さえできれば複雑な曲面を持つ製品の加工もできる
●型の製作に時間と費用がかかる
●金型完成後の変更は難しく、自由度が低い
●加工できない形状がある 

また、成形加工の中にも射出成形・押し出し成形・ブロー成形・圧縮成形などがあり、プラスチックの種類や目指す用途に合わせて最適な方法が用いられます。
それぞれの特徴は下記の通りです。

射出成形
特徴 ●ポリプロピレン・ポリエチレン・ポリスチレン・ABS・ポリカーボネイトなどの成形に最適
●スマートフォンの外装や生活日用品、自動車の内装、キャップやボトルなど、身近なプラスチック製品の多くに用いられる
メリット ●サイズや形などなどの自由度に優れている
●仕上げ加工の工程が少ない
●ほかの方法に比べて美観や機能に関わるさまざまな付加価値をもたせることができる
デメリット ●金型の成形時間や費用がかかる

 

押出成形
特徴

● 他の方法とは異なり、金型から連続的に押し出された成形品を金型外で冷却・固化して生産する
●どこをカットしても同じ形をしているため「金太郎飴のような形状」と例えられる
●アルミサッシ・光ファイバー・パイプなど、生活に欠かせない製品に用いられる

メリット ●金型作成コストが安価
●連続的かつ安定的に製造が出来るため、大量生産に向いている
●成形品の表面が滑らか
デメリット ● 同一断面形状の製品しか製造できない
●切断部分の端部処理が必要

 

ブロー成形
特徴 ● ポリプロピレン・ポリエチレン・ポリスチレン・ABS・ポリカーボネートなどの形成に最適
● スマートフォンの外装や生活日用品、自動車の内装、キャップやボトルなど、身近なプラスチック製品の多くに用いられる
メリット ● サイズや形などの自由度に優れている
● 仕上げ加工の工程が少ない
● 他の方法に比べて美観や機能に関わるさまざまな付加価値をもたせることができる
デメリット ● 金型の製作時間や費用がかかる

 

圧縮成形
特徴 ● フェノール樹脂・メラミン樹脂・エポキシ樹脂・尿素(ユリア)樹脂・ポリウレタンなど熱硬化性樹脂に用いられる
●材料を加圧して金型内に充填させるため、高密度な製品ができる
●発電機の部品や航空機のほか、電気スイッチ・台所用品などの製品に用いられる
メリット ● 他の方法に比べ金型製作のコストが安価
●耐熱性・強度・絶縁性に優れている
●射出成形に比べて低い活力で成形がしやすく、材料が無駄にならない
デメリット ● 複雑な形状には不向き

 

■斎藤容器のおすすめのプラスチック容器

斎藤容器のおすすめのプラスチック容器を2つ紹介します。

 

・ビューティー100S-Ⅱ

「ビューティー100S-Ⅱ」は、ポリエチレンを使用した蓋付きのプラスチック容器です。サプリメントやチュアブルなどの容器に適しています。蓋がホコリなどから中身を守ってくれるだけでなく、インテリア性の高い白色である点もポイントです。

容量(ml)/OF 125
重量(g) 12
幅・直径(mm) 54
高さ(mm) 64
キャップ BC53
入数 500
材質/色 PE/白

 

・MSO-200

「MSO-200」は、ポリプロピレンを使用したキャップ付きのプラスチック容器です。
ポリプロピレンは耐薬品性や耐加水分解性に優れているため、ハンドクリームや乳液、蜂蜜などの食品を入れるのにも適しています。また、中身の残量が一目で確認できます。

容量(ml)/OF 160
重量(g) 16.5
幅・直径(mm) 37×76.3
高さ(mm) 125.5
キャップ MSノズルヒンジ
入数 400
材質/色 PP/ナチュラル

 

※商品のスペックの寸法・入数は本体の値でキャップは含みません。
※商品スペックはコラム掲載時の値です。商品の規格・仕様は予告なく変更されることがあります。
※OF(オーバーフロー):容器の口元まで水を入れた満容量のことです。

 

■まとめ

プラスチック容器のメリットは軽くて強く、耐熱性や電気絶縁性に優れているなどさまざまなタイプがあります。油や酸、アルカリにも強いものは、食品や化粧品などの保存にも最適です。
株式会社斎藤容器では数多くのプラスチック容器を取り扱っています。プラスチック容器をお探しの方は、ぜひ株式会社斎藤容器のプラスチック容器をご検討ください。

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