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2022年07月11日

【コラム】プラスチック容器にはオリジナルデザインがおすすめ!制作で気を付けたいこととは?

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容器をオリジナルデザインにするだけで他の商品と差別化ができ、ブランド力もアップします。

既存の容器で満足いかない方は容器のデザインにこだわってみませんか?
今回は、プラスチック容器をオリジナルデザインにする方法についてご紹介します。

 

■容器のデザインについて 

・どんな容器を選ぶ?

ガラス容器の最大の魅力は、上品さと高級感を演出できることです。保存性に優れているため、中身が変質しにくい特徴もあります。また、ガラスは再利用できるので、環境にも優しい素材です。
一方で、重量があり衝撃に弱いため、輸送時や地震などで破損するリスクがあります。

 

<プラスチック容器>

プラスチック容器は、素材の種類によって価格が変動します。軽くて丈夫なうえに着色や成形もしやすいため、デザインの自由度が高いです。しかし、プラスチック容器は商品の見栄えに影響することがあります。また、傷が付きやすく再利用しにくい素材であるため、環境に負荷がかかることも理解しておきましょう。/p>

・付属品

容器の付属品であるボトルキャップなどにもオリジナルのカラーや印刷を施すことが可能です。独自デザインの付属品を取り入れれば他の商品との差別化につながります。

・容器にかけるコスト

最近は容器にかけるコストで悩む企業も増えています。過剰包装が社会問題となり、適正包装規則を設けている地域も珍しくありません。そのため、規制を厳守した容器を使用しなければならないのです。
また、消費者受けを意識してデザインにこだわりすぎた結果、費用対効果が見合わないという事例もあります。プラスチック容器を制作する場合は、実際の売上を予測したうえで素材やデザインなどの妥協点を探ることが重要です。

 

■ラベルにもこだわろう

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・ラベルのデザインは重要?

ラベルは容器と同様に商品の第一印象を決める重要な要素です。高いデザイン性はもちろん、消費者にどんな商品なのかをダイレクトに伝えることが求められます。

 

・ラベルに必ず表示しなければいけないもの

ラベルには法律や規制に従って必要な情報を正しく記載しなくてはなりません。化粧品の場合は薬機法に従って商品に含まれる成分や使用期限、ロット番号などを記載します。
他にも、食品の場合には賞味期限やアレルギー品目も有無など、安全性に関する項目を表示する義務があります。また、リサイクルマークなども忘れずに入れましょう。

 

・ラベルの印刷方法について

<シルクスクリーン印刷で注意すべきこと>

シルクスクリーン印刷は最もポピュラーな方法です。この方法は特色で色を作るためカラーチップによる指示が必要で、インクの色は職人次第です。そのため、理想とする色を確実に表現できるとは限りません。
また、シルクスクリーン印刷は細かい印刷には向いておらず、文字が潰れていたり線が映らなかったりすることもあるので、注意が必要です。

<エコな印刷方法>

エコな印刷方法としておすすめなのが、環境に優しいUVインキを使用するUV印刷です。
シルクスクリーン印刷よりもややコストが高いものの、「厚盛り印刷」と呼ばれる特殊な印刷も可能なため、デザインにアクセントを加えたい場合などに利用するとよいでしょう。

<使用する色数が多い場合>

使用する色数が多い場合にはラベル印刷やシュリンク印刷、シュリンクフィルムや転写などの方法があります。
使用する色が増えるごとに費用が増しますが、色数に関係なく自由なデザインを実現できるので理想に近いラベルを制作できるでしょう。

 

■ラベルの種類

・シートの種類

<上質紙>

上質紙はシートで最も利用されている素材です。主な用途は業務用ラベルで、水性ペンでの書き込みや印鑑の捺印などもできます。
一方で、インクがにじみやすいのでデザイン性の高いシールには不向きです。耐水性もないため、水場や屋外で使用する商品のラベルとしては難しいでしょう。

<アート紙>

アート紙とは表面に特殊な塗料が施された用紙で、やや光沢があります。印刷したときに発色がよいのでカラー印刷に向いており、屋内用のラベルとして人気です。

<ミラーコート紙>

ミラーコート紙はキャストコート紙とも呼ばれ、表面に特殊な加工が施されているシートです。ラミネート加工のような見た目でインクの発色がよく、インパクトのあるラベルに仕上がります。

<合成紙>

合成紙は登録商標名を省略した「ユポ」とも呼ばれ、耐水性に優れています。多層構造になっているので引っ張っても破れにくく、ボールペンなどで文字を書くことも可能です。 

<PETフィルム>

PETフィルムとはポリエステルを使用したシートで、耐水性・耐熱性に優れた丈夫な素材です。屋外で使用しても劣化しにくく、加工することで色を付けたりツヤの有無も選択できます。

<塩化ビニル>

塩化ビニルはやわらかく馴染みやすい素材で、凹凸がある場所に向いています。しかし、耐熱性や耐光性はないため、火の近くや屋外での使用は避けましょう。

 

・シートの加工方法

<ラミネート加工>

ラミネート加工とは、ポリエステルなどの合成樹脂フィルムをラベルの表面に貼る加工のことです。防水性を高め、傷や汚れの付着を防ぎます。
合成樹脂の種類を選ぶことで、強度などを高めたり、ツヤなし加工を施したりすることも可能です。

<糊殺し加工>

糊殺し加工とは、POPシールなどで採用される加工方法です。ラベルの糊の部分にニスを塗ることでラベルの一部分の粘着力をなくすことができます。

<箔押し加工>

箔押し加工とは、金や銀などを施す加工方法で、熱と圧力でシール表面に箔を転写するホットスタンプと、糊で箔をつけるコールド箔の2つの方法があります。インクだけでは表現できない高級感を演出できるのが魅力です。

<エンボス加工>

エンボス加工とはラベルの表面に凸凹をつける加工方法で、陰影と独特な手触り感を表現できます。

<裏スリット加工>

裏スリット加工とは、ラベルなど台紙の裏面だけに切れ込みを入れる方法です。これによりラベルを台紙から剥がしやすくなったり貼りやすくなったりする効果があります。

 

・シートの粘着性

<一般強粘着>

一般強粘着とは一般的な粘着力をもった糊のことで、普通の生活で使用することを想定した粘着があります。

<強粘着>

強粘着は一般強粘着より粘着力の強い糊です。劣化の影響が少ないため、危険物などに貼るラベルや屋外で長期間使用するものに貼るラベルには、強粘着がおすすめです。

<弱粘着>

弱粘着は再剥離とも呼ばれており、ラベルをはがすことを前提にしています。身近なところでは個人情報保護用シールなどで利用されています。

 

■まとめ

プラスチック容器をオリジナルデザインで制作する場合は、容器のデザインやラベル、印刷方法に至るまでさまざまな視点で選ばなくてはなりません。組み合わせは何通りもあり、選び方次第で容器の外観や性能が変わります。プラスチック容器をオリジナルデザインで制作する際は、実績豊富な専門家に相談しましょう。

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