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2022年07月01日

【コラム】化粧品容器の材質や形状の種類にはどんなものがある?

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化粧品容器の形状や材質の種類はさまざまです。自社製品の化粧品容器を考える際、それぞれの特徴を把握しておくことで、容器のデザインや製品に適した容器を選びやすくなります。今回は、化粧品容器の材質や形状の種類についてご紹介します。

 

■化粧品容器の役割にはどんなものがある?

化粧品容器は、単に中身の化粧品を充填するためにあるわけではありません。品質保護・利便性・デザイン性の観点において、大変重要な役割を担っています。

・中身を保護する

容量や種類にもよりますが、化粧品は長期的に使用されるものであるため、容器は開封してから使い切るまで中身の品質を一定に保てるようなものでなければなりません。化粧品の中には可視光線や紫外線の影響を受け、劣化しやすい成分が配合されているものがあります。また、酸素や水分が透過すると中身が変質してしまい、本来の効果を十分に発揮できない可能性があります。したがって光や酸素、湿気などの外的刺激から中身を保護することは、化粧品容器の大きな役割と言えるでしょう。

・化粧品を使いやすくする

毎日使用する化粧品は、使いやすいかどうかも重要です。開けやすさや持ちやすさはもちろん、適量を簡単に出せることも容器の大切な役割の一つです。また、メイク用化粧品などは外出先や旅先でも手軽に使えるよう、携帯できる容器がよいでしょう。

・デザイン性を高める

22/04-1-2容器の形状は化粧品の利便性だけでなく、製品のデザイン性を向上させる役割があります。そのため、色や材質なども重要です。デザイン性が高い化粧品容器は、おしゃれなブランドイメージを消費者に植え付け、店頭に陳列されている多くの化粧品から選んでもらえるといった販促効果も期待できるでしょう。また、使用するときだけでなくドレッサーに並べたときにも、見ていて楽しくなるようなデザインであることは欠かせません。

 

■化粧品容器の材質の種類について

化粧品容器にはプラスチックやガラス、金属などの素材が主に使われています。材質によって使用感、見た目、機能が異なるため、中身の化粧品に応じて適切な素材を選ぶことが大切です。

 

・プラスチック

プラスチック(樹脂)は安価なうえに軽量で加工性に優れているのが特徴です。透明または不透明、着色されたものがあり、特に不透明な容器は紫外線を通さないため、光の刺激を受けやすい化粧品に適しています。主に使用されるのは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)です。

・ガラス

ガラスは密閉性が高く熱を通しにくいため、中身の品質を安定して保つことができます。ソーダ石灰ガラスが主原料で、化粧品の容器には透明または不透明、着色ガラスを使用することが多いですが、香水瓶にはクリスタルガラスが使われることもあります。ガラスはそのまま容器に使用しても高級感があり、デザイン性に優れているのが魅力です。

・金属

金属製の化粧品容器には主にアルミニウムが使用されています。やわらかく加工しやすいため、口紅容器やコンパクト容器に最適です。サビやすい金属の場合は、製品に触れる部分にメッキやコーティングなど、耐腐食性を上げるための加工を施します。

 

■化粧品容器の形状の種類

化粧品容器を選ぶ際は材質だけでなく、形状の種類も考慮する必要があります。ここでは化粧品に使用される容器の形状について解説いたします。

 

・細口ボトル容器

細口ボトルは口が狭く細長い形状の容器であり、化粧水や乳液、美容液といった液状の化粧品に使われています。プラスチックやガラスを素材とするものが多く、円柱、四角柱、オーバルなどタイプもさまざまです。自立するうえに少ないスペースで陳列が可能なため、消費者にも好まれる傾向があります。

・チューブ容器

チューブ容器は他の容器と比べて、使い勝手もよいのが特徴です。やわらかい樹脂で作られているため適量を出しやすく、クリームをはじめとする粘度が高い化粧品に向いています。先端のノズルを変えればファンデーションやリップグロスなどにも使えることから、中身の自由度が高い容器と言えるでしょう。

・ポンプ容器

ポンプ容器の場合、トリガーやミストを噴射するパーツを組み合わせることでボディローション、乳液、化粧水などの幅広い化粧品に使用が可能です。主にPEやPETといったプラスチックで作られています。

・広口ジャー容器

広口ジャー容器はPPやPETなどを原料とし、ガラスのような光沢と透明感、重厚感があります。クリームやジェルといった粘土の高い化粧品に適しており、使用時における雑菌の混入を防ぐためにスパチュラと呼ばれる中身を取り出すヘラが付いているのが多いのも特徴です。

・塗布付き容器

マスカラやまつげ美容液などに使用されることが多く、キャップにブラシや筆が付属している容器を塗布付き容器と言います。細長い形状をしており、中のブラシもさまざまなタイプから選択可能です。

・エアゾール容器

エアゾール容器とは、ガスの圧力を利用して内容物をミスト状または泡状に噴射する容器です。スプレー缶とも呼ばれ、容器内部にはLPGや窒素などの噴射剤と内容物が充填されています。ヘアスプレーなどに多く使用され、手を汚さずに適量を付けられるのがメリットです。

・コンパクト容器

コンパクト容器は、昔からファンデーションやアイシャドウなどの化粧品容器を代表する開閉式のフタがついたケースです。製品によってはスポンジやブラシ、鏡が付いています。プラスチックや金属といった材質のほか、丸型・スクエア方、スライド式・二段式などの形状と機能があり、デザイン次第では高い販促効果が期待できるでしょう。

・繰り出し容器

繰り出し容器とは、容器の上部または下部を回転させ、スティック状となった化粧品を繰り出して使う容器です。口紅やリップクリームなどに使用されます。

 

■斎藤容器のおすすめの化粧品容器

斎藤容器では、さまざまなタイプの化粧品容器を製造・販売しています。ここでは、特におすすめの容器について紹介しますので、ぜひ容器選定の候補としてご検討ください。

 

・SZ-PET-120

SZ-PET-120は細口ボトルタイプの化粧品容器です。全体的に丸みを帯びていながらも角があるデザインとなっており、シルバーのキャップが高級感を演出してくれます。

容量(ml)/NET 120
幅・直径(mm) 35.2×44.6
高さ(mm) 120.3
キャップ SZ-L
材質/色 PET
用途 化粧水・乳液・美容液・クレンジング など

 

・SZ-PET-30

SZ-PET-30は少量サイズのジャー容器です。クリームなどの粘度が高い化粧品に最適で、トライアル商品やトラベル用商品に向いています。角が丸いスクエア型の容器本体とシルバーのキャップが可愛らしい容器です。SZ-PET-120を使用したシリーズ化粧品として見せることも可能です。

容量(ml)/NET 30
幅・直径(mm) 44.5×55.5
高さ(mm) 43.3
キャップ SZ-C
材質/色 PET
用途 クリーム・ジェル など

 

・ER-PET-50

ER-PET-50は中量サイズのポンプ式化粧品容器です。ゆるやかなクビレとゴールドのポンプ部分が重厚感・高級感のある見た目を作り出しています。

容量(ml)/NET 50
幅・直径(mm) 37.6
高さ(mm) 90.9
キャップ ER24ポンプL/OV
材質/色 PET
用途 化粧水・乳液・美容液・クレンジング など

 

※商品のスペックの寸法は本体の値でキャップは含みません。
※商品スペックはコラム掲載時の値です。商品の規格・仕様は予告なく変更されることがあります。
※NET(ネット):正味容量のことです。

 

■まとめ

日常的に使用する化粧品は、消費者にとって安心安全で使いやすく、魅力的な見た目であることが大切です。よって素材・形状・大きさ・重さ・硬さなど、充填する中身の化粧品に応じて慎重に決める必要があると言えるでしょう。

 

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