【コラム】アロマのスプレー容器は何を選べばいい?注意点やおすすめを紹介
安全にアロマを楽しむためにはアロマ本体だけでなく、容器についても注意が必要です。手軽に使えるスプレー容器は人気がありますが、アロマに適しているかをきちんと見分けるようにしましょう。
今回はアロマスプレーに適している容器の説明と、おすすめのスプレー容器についてご紹介します。
スプレー容器にはさまざまな材質のものがあり、なかにはアロマの保存に向いていないものもあります。
以下では、アロマ保存に適しているスプレー容器の条件と遮光性について解説します。
まずは、アロマスプレーの保存に適している素材と適さない素材について、詳しく見ていきましょう。
アロマスプレーに適している素材は、ガラスとプラスチックです。
アロマオイルは、空気や熱、光の影響を非常に受けやすい特徴があります。そのため、アロマオイルの変質を防ぐためにもガラス容器は遮光性のあるものがおすすめです。
また、アロマオイルにはプラスチックを溶かす成分が含まれているため、プラスチックを使用する場合はアルコールやアロマオイル(精油)に対応しているものを選びましょう。
アルコールやアロマオイルに対応しているプラスチックは、ポリエチレンテレフタレート(PET)と高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)などです。
アロマオイルに適していない素材は、アルコールやアロマオイルへの耐性がないプラスチックです。
先述の通り、アロマオイルの成分でプラスチックが溶けてしまう可能性があります。
なかには注意書きがされている製品もあるため、使用前によく確認しましょう。
アロマオイルは空気や熱、光などに弱く、変質・劣化しやすい特徴があります。そのため、アロマオイルには、遮光性の高い容器が最適です。 遮光瓶には、青と緑、茶の3色があり、色によって遮光性の高さが異なります。
色による遮光性の違いを理解するためには、光の波長について知っておく必要があります。
光の波長とは空中にある電磁波による振動のことで、単位はnm(ナノメートル)です。
なお、光の波長が約280〜310nmの場合はB波(UVB)、B波は強いエネルギーがあり、地上へは5%程度届いています。分かりやすい例では肌への日焼けを引き起こすエネルギーと持っています。
約310〜400nmの場合はA波(UVA)で、紫外線A波・生活紫外線とも呼ばれ、シミ、そばかすの原因と言われています。地上に降り注ぐ量は90%以上を占めています。光の波長はこのように区別されます。
以上を踏まえ、色ごとにどのような遮光性の違いがあるのかを見ていきましょう。
青色の遮光瓶は、約300nmまでの波長であれば、約99%遮光できます。つまり、B波はほぼカットできるということです。
しかし、波長が300nmを超えると遮光率が著しく低下し、B波の一部とA波はほぼ遮光できません。
茶色の遮光瓶は、波長が400nm以下の光をほとんどカットすることが可能です。400nmまでの波長にはA波とB波がすべて含まれているため、茶色の遮光瓶は非常に遮光性が高いと言えるでしょう。
よって、ほとんどの紫外線をカットしたい場合は、茶色の遮光瓶がおすすめです。
以下では、アロマにも使えるプラスチック4つと、それぞれの特徴について解説します。
PETとは、石油から作られる原料を化学反応させることで作られる樹脂のことです。
PETが使用されている代表的な製品はPETボトルで、その他にもフィルムや磁気テープの基材、衣料用の繊維などにも使用されています。
PETは透明性が高く、耐水性と耐薬性にも優れていることから、アロマオイルを希釈、ブレンドした製品などの保管に向いている素材と言えるでしょう。
PPとは炭素と水素からなる重合体です。PPの生産量は合成樹脂の中で2番目に高く、おもちゃやスポーツ用品、家電製品など、身の回りのさまざまな製品に使用されています。
PPのメリットは、「引張強度」「衝撃強度」「圧縮強度」といった機械的強度に優れている点と、耐摩耗性や耐薬性が高い点です。
酸やアルカリ、鉱物油など多くの薬品に耐えることができるため、PPは医療機器にも使用されています。
PPとは炭素と水素からなる重合体です。PPの生産量は合成樹脂の中で2番目に高く、おもちゃやスポーツ用品、家電製品など、身の回りのさまざまな製品に使用されています。
PPのメリットは、「引張強度」「衝撃強度」「圧縮強度」といった機械的強度に優れている点と、耐摩耗性や耐薬性が高い点です。
酸やアルカリ、鉱物油など多くの薬品に耐えることができるため、PPは医療機器にも使用されています。
アロマスプレーの保存にはさまざまな注意点があります。
以下では保存場所と運搬する際の注意点を見ていきましょう。
アロマオイルには変質や劣化がしやすいという特徴があるため、保存場所に注意する必要があります。
遮光瓶のような遮光性のある容器でも、紫外線を完全にカットできるわけではありません。
そのため、遮光性のある容器でアロマスプレーを保存する場合でも、直射日光の当たらない涼しい場所で保管するようにしましょう。
また、直射日光だけではなく、室内照明や蛍光灯からも微量の紫外線が発生しています。アロマスプレーは、扉付きの棚やロッカーの中など、室内の電気の明かりが当たらない場所に保管するのがおすすめです。
特に瓶容器を持ち歩く際には、破損に注意しましょう。
瓶はあくまで保存容器として用いることを想定して作られており、運搬用には作られていません。落としたり瓶同士が衝突したりして瓶に強い衝撃が加わると、瓶の変形や破損につながるため注意が必要です。
運搬をする予定がある場合は、事前に瓶の耐久性・安全性のテストを行いましょう。
以下では、アロマオイルスプレーにおすすめの容器を3つご紹介します。
「MボトルNo.100A」は、容量100mlの茶色の遮光瓶です。他の遮光瓶よりも遮光性が高く、アロマオイルの品質を保つことができます。キャップもしっかりと閉まるため、液漏れの心配がありません。
容量(ml)/OF | 100 |
重量(g) | 105 |
幅・直径(mm) | 50 |
高さ(mm) | 106.8 |
キャップ | エムスプレーNo.40 |
入数 | 120 |
材質/色 | ガラス/茶 |
スプレーバイアルNo.4」は、スプレータイプの容器です。ガラス製で透明性が高く、アトマイザーとしての利用にも最適です。
容量(ml)/OF | 15 |
重量(g) | 12 |
幅・直径(mm) | 20 |
高さ(mm) | 77 |
キャップ | スプレーNo.35 |
入数 | 45 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
「PH-200」は、素材にPEを使用している容器です。キャップは吹きかけやすいフィンガースプレータイプになっています。
容量(ml)/OF | 220 |
重量(g) | 20 |
幅・直径(mm) | 50 |
高さ(mm) | 141 |
キャップ | フィンガースプレー |
入数 | 380 |
材質/色 | PE/ナチュラル |
※商品のスペックの寸法・入数は本体の値でキャップは含みません。
※商品スペックはコラム掲載時の値です。商品の規格・仕様は予告なく変更されることがあります。
※OF(オーバーフロー):容器の口元まで水を入れた満容量のことです。
アロマのスプレー容器には、遮光性のあるガラス瓶もしくは耐薬性のあるプラスチック容器がおすすめです。株式会社斎藤容器では、アロマの保存に最適なスプレー容器を複数取り扱っていますので、ぜひ気軽にお問い合わせください。