【コラム】ピクルスの保存はプラスチック容器でもできる?ピクルスにおすすめの容器とは
ピクルスは西洋のお漬物とも言われていますが、手軽に作れて長期間保存がきき、おいしく野菜を食べる方法として日本でも人気が高くなっています。ピクルスは生鮮野菜に比べて長期保存が可能であるため、適切な保存容器を選ぶことが大切です。
今回は、ピクルスの保存容器についてご紹介します。
ピクルスの保存にはどのような容器が適しているのでしょうか。以下では、ピクルスの保存容器に最適な素材や機能性などを紹介します。
ピクルスの保存に適している容器の素材はガラスです。ガラス容器の特徴やピクルスの保存に向いている理由を以下で紹介します。
ピクルスの保存にガラス容器が向いている理由は、容器が中身の影響を受けにくいからです。
ガラス容器は他の素材の容器に比べてにおい移りや変色がしにくく、洗浄をすれば繰り返し使用できるという特徴があります。また、密封性が高く水分や空気を通さないため、中身の風味を変えずに保管することが可能です。ガラスは透明性も高いため、自作のピクルスができあがっていく様子が蓋を開けずとも観察できます。
一方で、重くて割れやすいという特徴もあるため、取り扱いには十分注意しましょう。
ピクルスを保存する際には、より密封性の高い容器を選ぶのがおすすめです。
一般的に、食品は水分や空気に触れると菌が繁殖しやすくなります。
ピクルスにはお酢が使用されており、他の食材よりも菌が繁殖しにくい傾向にありますが、水分や空気に触れると傷みやすくなります。
衛生的に保存するためにも、なるべく蓋がしっかりと閉まる容器を選びましょう。
保存容器は、漬けるピクルスの大きさや量に合ったものを選びましょう。
さまざまな種類の野菜をそのままピクルスにする場合は、容量が大きくて底が深いタイプがおすすめです。また、カットした野菜をピクルスにする場合は、容量が小さくて底が浅いタイプが適しています。
間口の大きさも、取り出しやすさや洗浄のしやすさを考慮して選ぶと便利でしょう。
また保存瓶は、衛生的に食品を保存するためにも煮沸消毒をする必要があります。そのため、鍋に入るサイズの容器を選ぶとよいでしょう。
ピクルスの保存にプラスチック容器は向いていません。以下では、ピクルスの保存にプラスチック容器を避けたほうがいい理由を3つ紹介します。
市販のプラスチック容器は酸の耐性が低く、ピクルスを入れると容器が溶けてしまう可能性があります。
薬品保存などに使用されているプラスチック容器の中には、酸に強いものもありますが、市販されているプラスチック容器の多くは酸に弱いスチレン系です。
スチレン系のプラスチックに酸がかかると、その部分が溶けてひび割れや破損の原因につながるため、市販のプラスチック容器でピクルスを保存するのは避けたほうがよいでしょう。
プラスチック容器はガラス容器よりもにおいがつきやすいうえに、落ちにくいという特徴があります。
プラスチック容器ににおいがつく原因は、プラスチックの表面にできた細かい傷です。細かい傷に入り込んだにおい成分は普通の洗浄ではなかなか落ちず、においが蓄積されていきます。
特にピクルスは酸のにおいが強く、容器ににおいが残りやすい食材です。よって、容器を繰り返し使用する場合は、プラスチック容器よりもガラス製の容器のほうが向いていると言えるでしょう。
先述したように、すべてのプラスチックが酸に溶けるわけではありません。なかには、酸への耐性基準をクリアしたものもあります。
容器がピクルスの保存に適しているかどうかは、使用前にメーカーに問い合わせると安心です。
保存容器にはガラス瓶が適しています。以下では、ガラス瓶がピクルスの保存に向いている理由を3つ紹介します。
ガラス瓶の最大の特徴は、透明度の高さです。
中身の残量や状態などを一目で確認することができるため、食材を詰め替えるタイミングがわかりやすく、食材を余らせる心配もありません。
また、見た目に高級感があり、インテリアとしても楽しめます。色とりどりの野菜でピクルスを作ることで、食卓を鮮やかに演出できるでしょう。
ガラス瓶は密封性が高く、ピクルスの長期保存に最適です。
また、ガラス自体が無味無臭であり、中身にガラス瓶の味が移りません。そのため、ピクルスの味や品質を保ったまま長期間保存することが可能です。
ガラス瓶は煮沸消毒も可能なため衛生的で、繰り返しの使用にも適しています。
ピクルスを保存する際は、キャップの種類にも着目しましょう。
酸の強いピクルスの保存には、キャップの耐腐食性にも注意が必要です。
できるだけ、酸の影響を受けにくいプラスチック製のキャップや金属製のキャップを選ぶようにしましょう。
ピクルスにも使えるおすすめの容器を4つ紹介します。
「白八角500」は、容量が411mlのガラス瓶です。蓋がしっかりと閉まるため、液漏れの心配がありません。カット前の野菜や細長くカットした野菜をピクルス漬けにしたい場合におすすめです。
容量(ml)/OF | 411 |
重量(g) | 340 |
幅・直径(mm) | 74×77.5 |
高さ(mm) | 129.5 |
キャップ | H-75(70ネジ) |
入数 | 30 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
「FJ-450ST」は、容量が461mlのガラス瓶です。取り出しや洗浄がしやすい広口タイプとなっています。浅めの瓶なので、カットした野菜をピクルス漬けにする際に便利です。
容量(ml)/OF | 461 |
重量(g) | 280 |
幅・直径(mm) | 101 |
高さ(mm) | 88 |
キャップ | 82ツイスト |
入数 | 12 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
「Sフレッシュ180ST」は、高さのある細長いタイプのガラス瓶です。場所を取らないため、冷蔵庫に入れても嵩張りません。深さがあるので、細長く切った野菜を漬けるのに最適です。
容量(ml)/OF | 195 |
重量(g) | 197 |
幅・直径(mm) | 46.3×50 |
高さ(mm) | 164 |
キャップ | 43ツイスト |
入数 | 35 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
「ストレート190ST」は、洗浄や詰め替えに便利な広口タイプのガラス瓶です。キャップがしっかりと閉まるため、液漏れの心配がありません。持ち運びがしやすい大きさで、頻繁に取り出す必要のある飲食店での使用にも最適です。
容量(ml)/OF | 190 |
重量(g) | 146 |
幅・直径(mm) | 55.2 |
高さ(mm) | 110 |
キャップ | 53ツイスト |
入数 | 70 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
※商品のスペックの寸法・入数は本体の値でキャップは含みません。
※商品スペックはコラム掲載時の値です。商品の規格・仕様は予告なく変更されることがあります。
※OF(オーバーフロー):容器の口元まで水を入れた満容量のことです。
ピクルスの保存にはガラス瓶が最適です。プラスチック製の容器は、ピクルスの酸で溶けてしまう可能性があるため、避けたほうが無難です。しかし、なかには耐酸性があるプラスチックもあるので、使用前に各メーカーに問い合わせてみましょう。
株式会社斎藤容器では、ピクルスの保存にも使用できるガラス瓶を複数取り扱っていますので、ぜひ気軽にお問い合わせください。