【コラム】スクリューキャップのワインのメリットは?コルクとの違いや特徴を解説
スクリューキャップのワインは、近年ますます人気を集めており、ワイン業界に革新をもたらしています。従来のコルク栓に比べ、スクリューキャップには開栓の簡便さや品質維持のしやすさなど多くのメリットがあります。
特にフレッシュで果実味豊かな白ワインや軽めの赤ワインにおすすめです。また、コルクティントの問題も解消されるため、商品の安定性が高まり、返品や交換の頻度が減少する可能性があります。
スクリューキャップの採用は、ワインの品質維持、顧客満足度の向上、コスト削減、そして環境への配慮など、多方面でビジネスにプラスの影響をもたらすでしょう。そこで今回はスクリューキャップを用いたワインのメリットやコルクとの違いなどを紹介します。
ワインに使用する栓をスクリューキャップにするかコルクにするか迷っている方のために、それぞれの違いをご紹介します。
スクリューキャップは、構造や材質の面でも注目に値する特徴を持っています。スクリューキャップは側面にネジが切られており、リシール時にも確実な密閉性を実現できます。
このネジ構造で、キャップがボトルの口部分と完全にフィットし、外部からの空気の侵入を最小限に抑えることが可能です。
材質面では、金属製が多く、優れた耐久性を誇るのが特徴です。そのため衝撃による破損のリスクが低く、輸送時や取り扱い時の安全性が高いという利点があります。
コルクは、無数の小さな空気を含んだそれぞれ独立した細胞から成っています。この独特な細胞構造が、コルクの断熱性や熱伝導の遮断などに役立っているのです。
また、コルクは耐水性と耐油性も兼ね備えており、独立した細胞構造が液体の浸透を防ぎ、ワインとの長期接触にも耐えます。これにより、ワインの風味や品質を長期にわたって保護できます。
スクリューキャップの使用には多くのメリットがあります。どのような利点があるのかチェックしましょう。
ブショネとは、コルク栓の劣化によって生じる不快なにおいのことです。コルク栓を作る際には殺菌・漂白処理を行いますが、この際にまれにトリクロロアニソールという化合物が生成されることがあります。この化合物がワインに移行することで、ワインの味わいを著しく損なってしまうのです。
従来のコルク栓を使用したワインでは、2〜5%の確率でブショネが発生するといわれており、ワイン生産者と消費者双方にとって無視できない問題でした。スクリューキャップの採用により、ブショネのリスクを劇的に減少させることができます。
スクリューキャップの高い密閉性により、ワインの酸化を効果的に抑制できます。従来のコルク栓では避けられなかった微量な酸素の侵入が、スクリューキャップではほぼ完全に遮断されます。ワインの熟成速度は遅くなりますが、その分、より長期にわたって安定した熟成が可能です。
特に、フレッシュな果実味を重視するワインにとっては、この特性が大きな利点となります。フルーティーな香りや味わいを長期間保持でき、生産者の意図した風味を忠実に消費者に届けられるでしょう。
ワインの保存において、スクリューキャップを使用することで酸化防止剤の使用量を約30%軽減できる可能性があることが、研究により明らかにされています。
酸化防止剤の使用量を抑えることで、ワインの本来の風味や香りをより自然な状態で保存することが可能です。
また、環境への配慮も可能なほか健康志向の消費者のニーズにも応えられ、ワイン業界全体の持続可能性向上にも貢献できる可能性があります。
スクリューキャップを採用する際は、メリットだけでなくデメリットも理解しておくことが大切です。
歴史と伝統を感じさせるコルク栓と比較すると、スクリューキャップは安価なワインのイメージが付きまとう傾向がありました。
しかし、近年では高級ワイナリーでもスクリューキャップの採用が増えてきており、この認識は徐々に変わりつつあります。実際に、スクリューキャップのデザインも進化を遂げ、高級感のある洗練されたタイプも登場しています。
そして消費者の意識変化もあり、ワインの外観よりも中身の品質が重要視されるようになってきました。この変化は、ワイン業界全体に影響を与え、従来の包装や栓の種類に対する固定観念を打ち破りつつあります。
コルク栓を抜く際の儀式的な要素や技術的な挑戦がスクリューキャップでは簡略化されるため、ワインオープナーを使用する練習を重ねてきた愛好家にとっては、やや物足りなさが感じられる場合があります。
開栓の過程そのものがワインを楽しむ一部となっていた人々にとっては、この変化は寂しく感じられるかもしれません。
しかし、オープナーの使用に不安を感じる方や、より簡単な開栓方法を好む消費者にとっては、スクリューキャップは理想的な選択肢となるでしょう。
さらに、スクリューキャップによって開栓の楽しみが完全に失われるわけではありません。ボトルを回しながらキャップを開ける動作や、キャップが外れる際の特徴的な音など、新たな形での開栓体験を楽しめます。
斎藤容器では、スクリューキャップを用いた瓶を販売しています。中でもおすすめの商品をご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
SSプライム500
SSプライム500は、洗練されたデザインと機能性を兼ね備えたガラス瓶です。この瓶の特徴的な点は、24面の円筒形状と、使いやすいネジ口タイプのキャップにあります。
キャップを回転させて開閉する設計は、内容物の保存性を高めるだけでなく、使用時の利便性も向上させます。
また、24面に分割された瓶の表面は、光を複雑に反射し、見る角度によってさまざまな表情を見せます。特に透明度の高いワインを入れた場合、その効果は一層際立つでしょう。
容量(ml)/NET | 500 |
重量(g) | 380 |
幅・直径(mm) | 63 |
高さ(mm) | 291.5 |
キャップ | 30STD |
入数 | 24 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
ワイン720STD
ワイン720STDは、クルクルとキャップを回して開閉するタイプのガラス瓶です。透明なのでワインの色を美しく見せたいときに向いています。ワインのスタンダードサイズであるのと同時に、日本酒の四合瓶としても一般的なサイズです。
容量(ml)/NET | 720 |
重量(g) | 380 |
幅・直径(mm) | 75 |
高さ(mm) | 282 |
キャップ | 30STD |
入数 | 24 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
ワイン業界では、スクリューキャップの採用が急速に広がっています。特にオーストラリアやニュージーランドでは90%以上のワインにスクリューキャップが使用されており、世界的に拡大しつつあります。
スクリューキャップは酸化防止剤の使用量削減、品質保持の向上、開栓の容易さなど、多くのメリットがあり、消費者からの支持も高まっているのが特徴です。
斎藤容器では、この成長市場に向けて高品質で多様な製品ラインナップを展開しています。美しい光沢を放つ高級感のあるデザインから、実用的で汎用性の高い製品まで、幅広いニーズに対応可能です。
斎藤容器の製品は、ワイン業界の変化に柔軟に対応し、生産者の競争力向上に貢献いたします。上記で紹介した商品以外にもさまざまなご要望にお応えいたします。お問い合わせや資料請求も承っているので、お気軽にご相談ください。