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2024年06月17日

【コラム】たこ焼き屋を開業するために必須の容器や道具を詳しく解説

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飲食店の中でも、たこ焼き屋は開業にあたってのハードルが比較的低いと言われています。その理由の一つは、カフェやレストランと比べて用意する備品の種類が少ないためです。
しかし、開業時期が近づいてくると、営業許可申請や集客、スタッフの採用などで時間を取られ、備品を用意する余裕がなくなります。前もって備品リストを作成し、計画的に準備を進めましょう。

本記事では、たこ焼き屋を開業するために必須の容器や道具を詳しく解説します。



4つの設備を準備すればたこ焼き屋を開業できる!

たこ焼き屋の開業に当たって、バックヤードに設置すべき備品は4つあります。


●扉付きの食器棚

●ガスコンロ

●冷蔵庫・冷凍庫

●シンク

設備によっては、営業許可を取得するための要件が設定されている可能性があるため、事前に自治体のホームページなどを確認してください。


扉付きの食器棚

一つ目の設備は、扉付きの食器棚です。たこ焼き屋を開業するには、飲食店営業許可の取得が必要です。

営業許可を取るための条件の一つとして、扉付きの食器棚の設置が挙げられます。扉がない食器棚(オープン収納など)は、あくまでも一時的な設置しか認められません。食器棚に扉がないと、皿やカップにホコリがたまり、不衛生な状態になってしまいます。食器棚を購入する前に自治体ごとのルールを確認してください。


ガスコンロ

2つ目の設備は、ガスコンロです。たこ焼き屋では、主にガスコンロを利用して調理を行います。ガスコンロを購入するときにチェックしたいのが、対応するガスの種類(都市ガス、LPガス)です。

たこ焼き屋を営業する物件によって、引くことのできるガスの種類が異なります。都市ガス、LPガスのどちらかをあらかじめ確認し、対応したガスコンロを選びましょう。


冷蔵庫・冷凍庫

3つ目の設備は、冷蔵庫・冷凍庫です。たこ焼き屋だけでなく、飲食店では食材の衛生的な保管のため、冷蔵庫・冷凍庫の設置が必要です。ただし、たこ焼き屋の場合、取り扱う食材の種類や量が少ないため、一般的なカフェやレストランよりも小さなサイズの冷蔵庫を選んでも構いません。

ただし、食器棚と同様に営業許可申請の要件に注意しましょう。飲食店の営業許可を取得するには、冷蔵庫・冷凍庫を設置する際、庫内の温度確認が可能な温度計を取り付けなければなりません。冷蔵庫・冷凍庫に温度計が付属していない場合、外付けタイプの温度計を購入する方法もあります。


シンク

4つ目の設置は、シンク(流し)です。シンクの寸法は何でもよいわけではなく、自治体ごとに定められた基準をクリアする必要があります。例えば、東京都で飲食店(店舗)を開業する場合、以下の基準を満たすシンクの導入が必要です。[注1]


●シンクが2槽以上あること(簡易的な調理場の場合をのぞく)

●寸法が幅45センチ、奥行き36センチ、深さ18センチ以上であること

お住まいの地域によって基準が異なる場合があるため、事前に自治体のホームページを確認してください。

[注1]東京都「食品関係営業許可申請の手引」P5-6(参照2024-01-19) https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin//kyoka/files/tebiki.pdf



要チェック!たこ焼き屋を開業するなら揃えたい道具

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たこ焼き屋を開業するなら、たこ焼きの調理に必要な道具類も欠かせません。たこ焼き屋の開業にあたって揃えておきたい調理道具は4つあります。


●たこ焼き器

●ひしゃく

●泡立て器

●保存容器

調理道具は使用者によって好みが分かれるため、時間に余裕があるうちに候補を選び、使用感などをチェックしておくことをおすすめします。


たこ焼き器

たこ焼き器は、たこ焼き屋の大切な商売道具の一つです。たこ焼き器の性能によって、調理のしやすさや焼き加減が変わってきます。たとえば、熱伝導率が高い銅板の製品は、均一な熱分布を提供できるため、焼き上がるスピードが早いという特性を持っています。

たこ焼き器選びで迷ったら、熱伝導率が高い銅板の製品をおすすめします。焼き上がるスピードが早いため、回転率を高めることが可能です。

また、たこ焼き器を設置する場所の寸法を事前に測り、使用するスペースに合ったものを選びましょう。


ひしゃく

たこ焼き屋では、水に溶かしたたこ焼き粉をひしゃく(柄杓)ですくい、粉落としでムラをなくして調理していきます。ひしゃくのカップが小さすぎると、何度もすくって粉落としに入れる必要があるため、手間がかかります。カップのサイズが大きく、かつ頑丈で壊れにくいひしゃくを選びましょう。


泡立て器

泡立て器は、たこ焼き粉を水に入れ、かき混ぜるための器具です。泡立て器には、電動のかくはん機(撹拌機)もありますが、微調整が利かず混ぜすぎてしまう恐れがあります。手動の泡立て器を購入し、たこ焼き粉が傷まないように調節しながらかき混ぜましょう。


保存容器

青のりなどの調味料入れや、ソースなどを保存する容器も必要です。また、たこ焼き作りに欠かせないたこやネギは、タッパーに入れて保存することをおすすめします。たこ焼き屋の営業にぴったりの保存容器選びについては、次の項目で詳しく解説します。



たこ焼き屋におすすめの容器

たこ焼き屋の営業では、ソースやたこ、ネギなどの保存容器も必要です。ここでは、たこ焼き屋におすすめの容器選びのポイントを詳しく解説します。


ソースの保存用容器

ソースやマヨネーズなどの保存容器としておすすめなのが、ポリエチレン製のディスペンサーです。ディスペンサーは、粉末・液体を問わず保管できる上、必要量だけ注げる構造になっているからです。また、ポリエチレンは軽くて丈夫な素材で、持ち運びが簡単なため、調味料入れに適しています。また、水や油に強い性質を持っているため、入れ物が劣化しづらく、他の素材の容器よりも長く使いつづけることが可能です。

ディスペンサーを選ぶときは、キャップがしっかり閉まるかどうかも確認しましょう。キャップがゆるいディスペンサーを選ぶと、ソースやマヨネーズをかけているときにキャップが外れてしまうことがあります。<>br また調味料の種類を間違えないよう、中に入れるものに合わせて色分けできる容器を選びましょう。


たこやネギの保存用容器

たこ焼き屋を開業する際には、たこやネギなどの食材を保存するための容器として、タッパーの準備をしましょう。タッパーは軽量かつ密閉性が高いため、食材の保存容器として適しています。なお、食材が混ざることによる風味の変化や交差汚染を避けるために、材料ごとに個別のタッパーを用意するのがおすすめです。

タッパーのサイズ選びについては、冷蔵庫の庫内スペースの寸法を測り、中に収まるものを選ぶことが大切です。店舗ではなく、移動販売車でたこ焼き屋を営業する場合は、クーラーボックスに合わせてタッパーのサイズを選びましょう。



【まとめ】

たこ焼き屋の開業準備をスムーズに進めるため、必要な容器や道具類のリストを作成しておきましょう。バックヤードの設備には、扉付きの食器棚、ガスコンロ、冷蔵庫・冷凍庫、シンクの4点が必要です。営業許可申請の条件が決まっているものもあるため、自治体ごとの基準を満たしているか事前に確認してください。

また、たこ焼き器やひしゃく、泡立て器などの調理道具や、ソース、たこ、ネギを保管するための容器の購入も必要です。たこ焼き屋の営業では、ポリエチレン製のディスペンサーや、密閉性の高いタッパーがあると便利です。バックヤードの設備や調理道具だけでなく、保存容器選びにもこだわりましょう。

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