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2023年03月06日

【コラム】はちみつの正しい保存方法とは? おすすめのはちみつの保存容器についても紹介

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はちみつは糖度が高く水分の少ない食品であるため、腐らない食材です。保存する際には、正しい保存方法を知っておくことで風味を損なうことなく、厄介な結晶化を防ぐことができます。今回は、はちみつの正しい保存方法について紹介します。

 

■はちみつの賞味期限について

「はちみつは腐らない」と聞いたことがあっても、いざ年数が経ったはちみつを食べようとすると不安に思う人もいるのではないでしょうか。
ここでは、はちみつの賞味期限について解説します。

 

・はちみつは腐らない?

結論から言うと、はちみつは腐りません。ただし、腐らないのは天然の純粋なはちみつだけです。
はちみつが腐らない理由には、主に水分活性値と糖度、水素イオン濃度が関係しています。はちみつの水分活性値と糖度、水素イオン濃度は、それぞれ下記の通りです。
●水分活性値:0.5〜0.8
●糖度:77.5〜82.0
●水素イオン濃度:PH3.2〜4.9

水分活性値とは、微生物が活動できる水分の割合のことで、低いほど微生物が繁殖できなくなります。多くの細菌などが活動するには、最低でも0.94以上の水分活性値が必要であり、カビでも0.8以上なければ活動できません。
その点、はちみつは糖度が高く、水素イオン濃度4.9以下なので、微生物は活動できず、菌の繁殖もできません。
ただし、加工されたはちみつの場合、純粋なはちみつとは3つの数値が異なることから、腐る可能性があるので注意しましょう。

・はちみつの賞味期限

はちみつの食品表示には、賞味期限が表示されています。これは、法律によって加工食品には「消費期限」、または「賞味期限」のどちらか一方のみの表示を義務付けられているからです。はちみつの場合は腐ることがないため、消費期限ではなく賞味期限が表示されています。
賞味期限とは、商品をおいしく食べられる期間のことであり、はちみつの賞味期限は製造・販売している会社によって異なりますが、おおむね1~3年間が主流です。腐る恐れはありませんが、時間が経つとどうしても香りや風味は落ちてしまいます。
長期間保存できるとはいえ、おいしく食べるには賞味期限内に使い切りましょう。

 

■はちみつの正しい保存方法とは

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はちみつの香りや風味を落とさずにおいしく食べるには、正しい保存が重要です。腐らないとはいえ、よくない環境で保管しておくと、劣化を早める可能性があります。
ここでは、はちみつの正しい保存方法や保存時の疑問について解説します。

 

・保存温度

はちみつの保存温度は、常温が最も適しています。自然界のはちみつを想像してください。蜂によって巣で作られたはちみつは、常に30〜35°Cの巣の中で保存されています。そのため、はちみつは自然界と同様に常温で保存するのが一番です。
常温で保存できるはちみつですが、1つ注意しておくことがあります。それは、激しい温度変化に弱い点です。
温度変化が激しいと、はちみつの劣化が早くなる可能性もあることから、できるだけ一定の温度で保存しましょう。

・冷蔵庫に入れないようにする

一定の温度で保存すればいいなら、冷蔵庫での保存が適しているのではないかと考えた人もいるかもしれませんが、実際はおすすめできません。なぜなら、出し入れによってはちみつの温度が急激に変化するからです。
冷えた冷蔵庫から常温に取り出すと、温度が大きく変化します。温度が一定で保存に向いていそうな冷蔵庫ですが、使用時の温度変化を考えて、冷蔵庫ではちみつを保存するのは控えましょう。

・開封後の正しい保存方法

食べものの中には、「開封後は賞味期限にかかわらずお早めにお召し上がりください」など、注意書きが表示されている場合がありますが、はちみつは開封前と後でほぼ賞味期限に変化は起こりません。しっかりとフタをして、水分や菌が入らないようにすれば問題ないでしょう。
保存方法も、開封前と同様に常温保存で大丈夫です。

・冷凍保存はできる?

はちみつをできるだけよい状態で長持ちさせるため、冷凍保存しようと考えている人がいるかもしれませんが、はちみつは水分量が少なく、マイナス20〜30°Cでないと凍りません。一般的な家庭の冷凍庫の設定温度はマイナス18°Cと日本工業規格(JIS)で定められています。
そもそも冷凍保存する必要もないため、冷凍庫での保存はやめましょう。

 

■はちみつが結晶化した場合は湯煎をする

はちみつを保存していると、内部に白い結晶ができて固まってしまうこともあるでしょう。これは、はちみつの結晶化という、糖分が変化したことによって起こる現象です。
結晶化が進むと全体が白く固まってしまい、容器によってははちみつを出せなくなってしまうことがあります。ここでは、はちみつの結晶化を解決する湯煎の方法について、詳しく解説します。

 

・湯煎の方法

はちみつの湯煎方法は、下記の通りです。
1.はちみつの瓶の蓋を開ける
2.鍋に水を入れ、沸騰させる
3.沸騰したお湯に蓋を開けた瓶を入れる
4.お箸などではちみつをかき混ぜる


ここで注意したいのは、はちみつの温度です。はちみつの瓶を沸騰したお湯に入れた後、はちみつの結晶化がなくなり温度が50〜60°Cほどになったら、火を止めて余熱でかき混ぜましょう。
先述した通り、はちみつは温度変化に弱い食べものなので、60°C以上になると劣化を早めかねないためです。 ・電子レンジで温めないようにする はちみつを結晶から戻す方法として、電子レンジで温める方法があります。しかし、電子レンジは温度調整ができないため、高温加熱によってはちみつの栄養価が飛んでしまう可能性もあります。 はちみつは、電子レンジではなく湯煎で温めるようにしましょう。

 

■斎藤容器のおすすめのはちみつ保存容器

最後に、はちみつを保存するのにおすすめな3つの容器をご紹介します。

 

・エスジェー150ST

「エスジェー150ST」は、6角形で広口の瓶です。ツイスト型の蓋で、簡単に開け閉めできます。口が広いため、はちみつを取り出しやすいでしょう。

容量(ml)/OF 150
重量(g) 140
幅・直径(mm) 54×60.4
高さ(mm) 78.5
キャップ 53ツイスト
入数 80
材質/色 ガラス/トーメイ

 

・MSO-200

「MSO-200」は、円すい型の瓶です。蓋が細口打栓のため、必要な分だけはちみつを出すことができます。スプーンなどを使用しないため、水分や菌が入りにくく、はちみつの保存に向いているでしょう。

容量(ml)/OF 160
重量(g) 16.5
幅・直径(mm) 37×76.3
高さ(mm) 125.5
キャップ MSノズルヒンジ
入数 400
材質/色 PP/ナチュラル

 

・M-600

「M-600」は、円柱型で丸みを帯びた瓶です。広口ネジの蓋で密閉できます。容量も大きく、大容量のはちみつを保存する際におすすめです。

容量(ml)/OF 475
重量(g) 244
幅・直径(mm) 80
高さ(mm) 129.5
キャップ 70ネジ(P-75)
入数 24
材質/色 ガラス/トーメイ

 

※商品のスペックの寸法・入数は本体の値でキャップは含みません。
※商品スペックはコラム掲載時の値です。商品の規格・仕様は予告なく変更されることがあります。
※OF(オーバーフロー):容器の口元まで水を入れた満容量のことです。

 

■まとめ

はちみつは、保存性の高さによって何千年も前から食べられているものです。水分が少なく糖度も高いため、純粋なはちみつが腐ることは基本的にありません。
とはいえ、正しく保存しなければ香りや風味などが落ちてしまう可能性はあります。はちみつをおいしく保存するには、瓶で保存するのがおすすめです。
はちみつの結晶化も、瓶に保存しておけば湯煎するだけですぐに解決できます。ぜひ、はちみつは瓶で保存してください。

 

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