【コラム】醤油は瓶で保存するのがおすすめ?賞味期限の目安とは
醤油の主な保存容器はペットボトルですが、最も保存に向いている容器は瓶であると言われています。その理由は、瓶で醤油を保存すると、酸化を防いで風味を長く保つことができるためです。今回は、醤油の正しい保存方法や賞味期限について紹介します。
醤油は日本人にとって身近な調味料であり、常備している家庭がほとんどではないでしょうか。しかし、醤油は一般的に500mlや1l入りなどの大容量で販売されることが多く、短期間で使いきれずに賞味期限を迎えてしまうこともあるようです。賞味期限とは、その製品の品質が保たれる目安の期間です。ここでは、醤油の賞味期限について詳しく解説します。なお、醤油の製造元によっては、おいしく醤油を食べられる期限を独自に設定している場合もありますので、以下で紹介する賞味期限は、あくまでも目安として考えるようにしましょう。
保存容器がペットボトル容器の場合、醤油の賞味期限の目安は以下の通りです。
濃口・たまり・再仕込み醤油 | 18か月 |
淡口しょうゆ | 12か月 |
ただし、上記の賞味期限は、醤油が未開封の場合に限ります。なお、白醤油はペットボトルで販売されることはあまりありません。というのも、白醤油は色が薄く変色しやすく、光を通しやすいペットボトルでは、あまり保管に向かないためです。
保存容器が瓶の場合、醤油の賞味期限の目安は以下の通りです。
濃口・たまり・再仕込み醤油 | 24か月 |
淡口しょうゆ | 18か月 |
白醤油 | 8か月 |
こちらの賞味期限も、未開封の場合の目安です。醤油は種類や保存容器によって賞味期限が異なり、ペットボトルは酸素の透過性があるため、瓶よりも短くなります。
醤油は塩分を多く含んでいるため、腐敗しにくいと言われています。そのため、賞味期限が過ぎた場合でも、すぐに食べられなくなると決まっているわけではありませんが、風味や香りは落ちていくでしょう。また、醤油は空気に触れることで酸化が進んでいきます。醤油が酸化してしまった場合に見られる特徴は、以下の通りです。
●色が黒ずんでくる
●風味がなくなり香りも薄くなる
●味にえぐみが出る
購入したばかりの醤油は透明感のある褐色をしていますが、開封後時間が経つと酸化が進むため徐々に茶色くなり、やがて黒い色に変化していきます。また、醤油の表面に白い膜のようなものができることもあるでしょう。これは、産膜酵母という酵母の一種で、空気を好み表面に発生します。産膜酵母は、キッチンペーパーなどで取り除けば使用できますが、風味はかなり落ちた状態になっているので、煮物や汁物に使用するのがおすすめです。
醤油は、開封後は少しずつ劣化が進んでいくため、1か月程度を目安に使いきることが理想です。あまり醤油を使わない家庭の場合は、瓶入りの小サイズのものなど、1か月程度で使いきれる量のものを購入するようにしましょう。最近では、酸化を防ぐ密閉容器入りの醤油も販売されており、開封しても3か月程度味が落ちないものもあります。
醤油は空気に触れることで酸化が進むと、色が黒く変化していき風味も次第になくなります。ペットボトルや瓶入りなど、さまざまな形態で醬油が販売されていますが、保存容器の違いで醤油の劣化はどのように異なるのでしょうか。以下で詳しく説明します。
ペットボトル容器の醤油は手軽に使いやすいため、購入する人も多い製品ですが、未開封の場合でも酸化は進んでしまう特徴があります。というのも、ペットボトルは瓶とは異なり、酸素を通してしまう素材であるからです。そのため、瓶に比べて賞味期限は短くなります。このような特徴から、ペットボトル容器の醤油を買いだめするのは控えたほうが無難と言えるでしょう。購入した後も、早めに使い切るのがおすすめです。
瓶の場合は、ペットボトルに比べて賞味期限も長くなります。未開封の場合であれば、1年経過したものでも味や風味に変化はありません。しかし、開封したものは徐々に酸化していき、風味や味が落ちてしまう点はペットボトルと同様です。
醤油は傷みにくい調味料のため、すぐに使えなくなるわけではありません。しかし、保存方法によっては賞味期限が短くなることがあります。以下では、醤油をおいしく使い切るための正しい保存方法について紹介します。
醤油は空気に触れることによって酸化が進みますが、気温が高くなると酸化はさらに進みます。そのため、光・熱・空気の3つを避けることで酸化を遅らせ、おいしさを保つことができます。未開封の醤油は、直射日光の当たらない冷暗所で保管しましょう。また、密閉容器に入った醤油は、常温でも酸化が抑えられますが、こちらもできるだけ冷暗所で保存するのが無難です。
開封後の醤油は、空気に触れてしまうことで酸化します。そのため、蓋をしっかり閉めて冷蔵庫で保存することで、酸化が進むのを遅らせることが可能です。醤油の保存に最適な温度は1~15°Cなので、冷蔵庫であれば野菜室が最適と言えます。しかし、冷蔵庫で保存した場合でもゆっくりと酸化は進むため、開栓後の醤油は1か月以内に使い切るのがおすすめです。
冷蔵保存している醤油容器から、使い切れるだけの量を小型の容器に詰め替えて保存することで品質が保持しやすくなります。この場合も、蓋はしっかり閉めてなるべく空気に触れる面を少なくすることがポイントです。卓上用の容器も、使用後は冷蔵庫に入れて保存するのが望ましいですが、できるだけ早めに使い切りましょう。
以下では、醬油入れにおすすめの商品を3つ紹介します。
「食品200B」は、透明なガラス容器で色も確認しやすく、小分けする容器に最適な醤油保存瓶です。使い切りやすいサイズなのも嬉しいポイントと言えるでしょう。
容量(ml)/NET | 200 |
重量(g) | 210 |
幅・直径(mm) | 54.5 |
高さ(mm) | 174 |
キャップ | ヒンジ26S |
入数 | 48 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
「ストレート275PP」は、しっかりとした安定感がある、ガラス製の醬油保存瓶です。容量に対してスリムな形状なので、保存の場所に困らないのが大きな特徴です。
容量(ml)/NET | 1040 |
重量(g) | 33 |
幅・直径(mm) | 80.5 |
高さ(mm) | 256 |
キャップ | FSI(32) |
入数 | 120 |
材質/色 | PET/トーメイ |
「TT-1000」はペットボトルの醬油保存瓶です。容器に凹凸があるため、持ちやすく注ぎやすい構造になっています。一般的なペットボトルの醬油保存容器をお探しの場合は、こちらの容器の利用がおすすめです。
容量(ml)/OF | 2044 |
重量(g) | 65 |
幅・直径(mm) | 91×105 |
高さ(mm) | 308 |
キャップ | 28フィンロック/td> |
入数 | 60 |
材質/色 | PET/トーメイ |
※商品のスペックの寸法・入数は本体の値でキャップは含みません。
※商品スペックはコラム掲載時の値です。商品の規格・仕様は予告なく変更されることがあります。
※OF(オーバーフロー):容器の口元まで水を入れた満容量のことです。
※NET(ネット):正味容量のことです。
醤油の賞味期限は、ペットボトルで保存する場合と瓶で保存する場合で異なります。醤油のおいしさを長持ちさせるためには、酸化を防止することが大切です。保存の仕方次第で、香りや味を損なわずに保存することができるので、正しい方法で保存をして新鮮でおいしい醤油を楽しみましょう。