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2022年10月17日

【コラム】ガラス瓶のキャップにはどんな種類がある?特徴や選び方を解説

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大切な商品の印象を決める容器にはこだわらなくてはなりません。ガラス瓶の場合、形状以外にもキャップのデザインが複数選べることがあるので、キャップもガラス瓶と同じくらいこだわることをおすすめします。
今回は、ガラス瓶のキャップの種類と選び方について、ご紹介します。

 

■ガラス瓶のキャップの種類

ガラス瓶に使われるキャップは、形状や機能性によって数種類に分けられます。商品やガラス瓶容器に適したキャップを選ぶためにも、まずはそれぞれの違いを押さえておきましょう。

 

・ツイスト

ツイストキャップはジャムや佃煮などの広口瓶によく使用されています。高温で充填・殺菌し、バキュームシールができるタイプもあります。内側にあるラグで瓶と嵌合(かんごう)し、ひねるだけで開け閉めできるため、クイックオープン性に優れています。また、キャップの厚みが薄く、商品の見た目をすっきりと見せられるのもメリットの一つです。色のバリエーションが豊富なうえ、グリップ部分に滑り止めの凹凸が付いているものや、びん内部の減圧を確認するためのセーフティボタン付きのタイプもあります。

・細口打栓

細口打栓は、使い勝手や内容物のもれにくさからオイルやドレッシングといった液体調味料に使用されることが多く、何度も開閉できるようスナップ性のあるヒンジ機構タイプが主流になっています。他には耐熱加工のもの、未開栓がわかるセキュリティ仕様のものがあり、色の種類もさまざまです。細口打栓の多くは樹脂製ですが、使い切りの食品には王冠と呼ばれる金属製の栓が使われるケースもあります。

・細口ネジ

細口ネジはアルコール飲料や調味料に多く使われています。ネジの構造を利用して何度も開閉でき、中栓は再利用が可能です。また、開栓した際にキャップ下部のブリッジが破断することで、未開栓が確認できるようになっています。ほとんどの細口ネジはアルミ製ですが、なかには樹脂製のものもあり、エンボス・シェービング加工、ヒンジ機構を採用したタイプなど種類も豊富です。

・広口ネジ

細口瓶用の細口ネジに対し、開口部が広い瓶に使われるのが広口ネジです。細口ネジと同様にネジのような構造によって開閉され、食料品の他にも医薬品や化粧品に使用されています。

・細口ネジ・広口ネジ(樹脂製)

樹脂製の細口ネジ・広口ネジの中には、ドレッシングなどの液体調味料用のものもあります。トンガリ型が主流ですが、開閉しやすいように作られたノズル付きのヒンジ機構タイプも人気です。

 

■ガラス瓶のキャップを選ぶ際のポイント

ガラス瓶のキャップを選ぶ際には、安全性・使いやすさ・デザイン性に着目しましょう。

 

・内容物の成分

ガラス瓶のキャップを選ぶ際には、内容物の成分にも留意することが大切です。たとえば、梅干しやピクルスといった酸性の強い食品を入れる場合は、耐腐食性があるものを選ばなければなりません。特に、広口瓶などに使用される金属製のキャップは酸性に弱く、キャップを劣化・腐食させてしまうことがあるため、注意しましょう。

・抽出口形状

充填する中身や使用量に合わせて抽出口の形状を考えましょう。少量ずつ使う卓上調味料には「細穴・極細穴」、厨房で使う大容量の業務用商品や粘度が高いドレッシングには「丸穴・扇型」といった具合で選ぶと、使いやすさを追求できます。また、はちみつなどの高粘性の液体を扱う場合は、液切れのよさが重要です。

・デザイン

キャップにはさまざまな色があるため、商品の傾向やパッケージなどのバランスも考えて選びましょう。キャップの色は商品の印象を左右し、消費者の購買意欲に影響を与えることがあります。

 

■キャップの色による印象の違いとは

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インテリアや服の色で人に与える印象が変わるように、それぞれの色には特有の心理的効果があると言われています。キャップも例外ではなく、こだわって選べば商品や会社のブランドを訴求する効果が期待できるでしょう。商品のイメージや魅力を消費者によりよく知ってもらうためにも、色ごとの心理的効果を理解・活用しておくことが大切です。

 

・色が人に与える影響は4種類

色が人に与える影響には、心理的・生理的・感情的・文化的という4つの側面があるとされています。

<心理的影響>

心理的影響とは、対象物を認識させやすくする影響のことです。それぞれの店舗やブランドのロゴマークには、扱う商品・サービスに合わせた配色がされています。たとえば、コーヒーショップではコーヒーのイメージカラーとなる茶色や黒色を使っていることがあります。心理的影響を利用した配色をすることで、街中や商業施設内を歩く消費者の目に留まりやすくなるでしょう。

<生理的影響>

人の神経や細胞へ与える影響を生理的影響と言います。心拍数を増減させたりリラックス効果を与えたりなど、色には心身の健康をも左右する大きな影響力があります。

<感情的影響>

人の感情や気分へ作用するのが感情的影響です。明るい色を見ると気持ちが軽くなったり、暗い色を見ると気分が落ち着いたりといったことが挙げられます。

<文化的影響>

文化的影響とは、国や地域の文化によって異なるイメージを与えることを指します。日本では青と白の三角形を見ると富士山が連想されるのが一般的ですが、これは日頃から富士山の写真や映像を見る機会が多いためです。つまり、文化や習性によって影響されるものが該当します。

 

・キャップに多い色の印象

ここで、ガラス瓶のキャップに用いられやすい色ごとの印象を解説します。ぜひ商品のパッケージやデザインを決める際の参考にしてください。

<白>

一般的に白は、純粋・清潔・明るいといったイメージが持たれやすい色です。色味のあるボトルやラベルと組み合わせて使うことで、他の色を目立たせる効果が期待できます。

<オレンジ>

オレンジには、暖かい・元気・健康的などのイメージがあります。赤よりも穏やかな色で親しみやすさがあるため、多くの人の手に取ってもらいやすい商品にできるでしょう。また、新陳代謝の促進・食欲増進の効果があります。

<イエロー>

幸福・希望などポジティブな印象が強いイエローは、商品に明るいイメージを与えます。理解力や判断力を高める効果があり、注意を促す色としても用いられるため、消費者の目に留まりやすい色と言えます。

<黒>

黒にはクール・シックなイメージがあり、商品を落ち着いた雰囲気に演出できます。高級感や重厚感を持たせたいときに効果的でしょう。また、男性的なイメージがあるため、男性をターゲットにした商品にも使えます。

<赤>

情熱的・活動的・強いなどのエネルギッシュな印象がある赤は、心拍数を上げる効果があります。そのため、消費者の購買意欲を促すのに有効です。

<グリーン>

グリーンは安らぎ・癒し・爽やかといったイメージがあり、血圧や心拍数を下げたりリラックスさせたりする生理的影響が期待できます。また、自然そのものを意味する色でもあることから、エコや新鮮さ、健康、安全性を押し出した商品にも最適です。

<シルバー>

シルバーはプラチナやアクセサリーなどから想像できるように、上品で洗練された印象を与えます。都会的で高級感を付加する色です。

<ゴールド>

ゴールドはシルバー同様、高級感を演出できる色です。ただし、多用するとかえってチープな印象になってしまうため、パッケージ全体のバランスを考えて使うようにしましょう。

 

■まとめ

ガラス瓶のキャップにはさまざまな形状や機能がありますが、商品の用途や中身の特性に応じて選ぶことが大切です。色にも着目して選べば、消費者の購買意欲を誘う魅力的な商品にできるでしょう。

 

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