【コラム】ガラス瓶のデメリットにはどんなものがある? メリットについても紹介
ガラス瓶はメリットの多い容器ですが、デメリットもいくつかあります。メリットとデメリットの両方について知っておくことで、ガラス瓶を最適な用途で利用することが可能です。今回は、ガラス瓶のデメリットについて紹介します。
まずは、ガラス瓶のデメリットを見ていきましょう。ガラス瓶には大きく分けて3つのデメリットが存在します。
ガラス瓶は重く、大量に持ち運ぶのは非常に困難です。また、強い衝撃に耐えられず、持ち運ぶ際などに落とすと割れてしまうことがあります。最近では、表面に「ホットコーティング加工」を施した割れにくいガラス瓶も造られていますが、完全に割れないガラス瓶を造ることは困難です。
また、一般的なガラス瓶は急激な温度変化によっても割れてしまいます。冷やしたガラス瓶に熱湯をかけたり、熱くなったガラス瓶に冷水をかけたりすると、ヒビが入って割れてしまうこともあります。
衝撃や熱変化に弱いガラス瓶は、プラスチック容器やステンレス容器と比べて扱いが難しいと言えるでしょう。
透明のガラス瓶の場合、中の食品が変色しやすいのもデメリットの一つです。透明のガラス瓶は遮光率が低く、紫外線の影響を受けやすい特徴があります。そのため、透明のガラス瓶に保存した食品を直射日光の当たる場所で保管していると、場合によっては変色してしまうのです。
ガラス瓶は、割れた際に欠けた部分が鋭利になる傾向があります。割れたガラス瓶を不用意に触ってしまえば、手を切ってしまう恐れがあるため、割れたガラスの取り扱いには特に注意が必要です。また、細かい破片は飛び散りやすく、気付かずに破片を踏んでしまって足の裏をけがしてしまう可能性もあるでしょう。
続いて、ガラス瓶のメリットを見ていきましょう。ここでは、ガラス瓶のメリットについて5つ紹介します。
ガラス瓶は「密封性が高い」というメリットがあります。「食材を長い間プラスチック容器に保存していたら、いつの間にかカビが生えてしまった」という経験は、誰もが1度はあるのではないでしょうか。これは、プラスチック容器の密封性がやや低いことに原因があります。
ガラス瓶であれば密封性が高く空気や水分を通さないため、鮮度を保った状態で食材を長期保存することが可能です。醤油など時間経過に伴って変質しやすいものも、空気に触れにくく酸化が起こりづらいので、本来の味を長く保てます。
ガラスは高温になるにつれてやわらかくなる性質があり、加工や着色が比較的容易です。そのため、使用用途によってさまざまな形状のガラス瓶を製造できます。
インスタントコーヒーやジャム用には口の幅が広いガラス瓶、ドレッシングや飲料用には口の細いガラス瓶、高級なブランデー用には高級感あふれるカット入りのガラス瓶など、内容物の種類や用途に合わせた個性的な容器を造れるのも魅力です。最近はSNSなどでもおしゃれな見た目のガラス容器の写真がたくさん投稿されています。
ガラス瓶は再利用できるのも大きなメリットです。ガラス瓶においては、循環型社会の形成を目指す「3R」の取り組みがなされています。3Rとは「Reduce(減らす)、Reuse(再利用)、Recycle(原料を再利用)」の頭文字をとったものです。
●Reduce:ガラス瓶を軽量化して原材料を節約する
●Reuse:ガラス瓶を返却→洗浄後、詰め替えて繰り返し使用する
●Recycle:空き瓶を回収して砕き、新たなガラス瓶の材料にする
以上のように、さまざまな形で再利用することが可能です。そのため、ガラス瓶は環境対策に配慮された、非常にエコな容器と言えます。
近年はエコやSDGsへの関心が高まっており、再利用できるガラス瓶は現代にマッチしています。ガラス瓶を活用することで社会問題に意欲的な取り組みをしている企業として、企業への評価も高まるのではないでしょうか。
ガラスは100%天然素材から造られており、環境ホルモンなどの有害物質を含んでいません。珪砂(けいしゃ)や石灰、ソーダ灰など人間の体に毒のない原料が使用されています。現在では省エネルギーやCO2の排出量削減のため、カレットと呼ばれるガラスを細かく砕いた素材が主原料として使用されることもありますが、このカレットも天然素材です。このように、ガラスは安心して繰り返し使うことができるうえに、地球環境にも非常に優しい容器だと言えます。
ガラスは無味無臭のため、においや味が内容物に移りません。ガラス本体がサビたり劣化したりすることもないため、食材を常に衛生的な状態に保てる点もメリットです。
また、唇に触れる部分が滑らかで口当たりもよいことから、味覚を邪魔しないという特徴もあります。
ガラス瓶に入れることで、食材や飲料などがもつ本来の味わいをそのまま楽しめるのです。
斎藤容器では、さまざまな大きさや形のガラス瓶を取り扱っています。今回は斎藤容器がおすすめするガラス瓶を4つ紹介いたします。
縦長のガラス瓶で、瓶の上部になるにつれて細くなっており、上部にはカットが入っています。デザイン性に優れており、高級感があります。プリンやゼリーなどのスイーツ、ジャム、オイルなど中身を見せたい場合もデザインが邪魔になりません。
容量(ml)/OF | 275 |
重量(g) | 170 |
幅・直径(mm) | 66.2×67.7 |
高さ(mm) | 120 |
キャップ | 53ツイスト |
入数 | 60 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
背が低く平たい形状のガラス瓶です。少量のジャムやソース、はちみつなどの食品以外にも、化粧品を入れることもできます。間口が広いので、中身を取り出しやすいデザインです。
容量(ml)/OF | 55 |
重量(g) | 84 |
幅・直径(mm) | 56.7 |
高さ(mm) | 41.5 |
キャップ | 53ツイスト |
入数 | 120 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
細い縦長の形状で、上部が先細りしているガラス瓶です。ドレッシングやタレ、オイルなどを保存するのに適しています。形状が細長く四角い形なので持ちやすい点もメリットです。
容量(ml)/OF | 133 |
重量(g) | 165 |
幅・直径(mm) | 44×55.5 |
高さ(mm) | 184.5 |
キャップ | ミニヒンジ(26) |
入数 | 60 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
四角く縦長の形状をしたガラス瓶です。スタンダードな形状なので、ラベルも作りやすく貼りやすいでしょう。ドレッシング、タレ、オイルなど幅広い用途に適しています。
容量(ml)/OF | 200 |
重量(g) | 210 |
幅・直径(mm) | 46×59 |
高さ(mm) | 174 |
キャップ | ミニヒンジ(26)/td> |
入数 | 40 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
※商品のスペックの寸法・入数は本体の値でキャップは含みません。
※商品スペックはコラム掲載時の値です。商品の規格・仕様は予告なく変更されることがあります。
※OF(オーバーフロー):容器の口元まで水を入れた満容量のことです。
ガラス瓶は頑丈なうえに密封性も高く、食品や飲料を保存するのに最適です。また、再利用への取り組みも盛んで、地球環境に優しい容器と言えます。しかし、「重くて持ち運びが困難」「割れやすい」「割れたらけがをする可能性がある」などのデメリットがあるのも事実です。
メリット・デメリットの両方を確認し、内容物の性質や用途に最適なガラス瓶を選ぶようにしましょう。