ガラス瓶の形状にはさまざまな種類があります。中身に合わせてガラス瓶の形状を考えることは大切ですが、形状以外にもラベルなどのデザインに注意しなくてはなりません。
そこで今回は、ガラス瓶の形状の種類とデザイン面で考えておきたいポイントをご紹介します。
■ガラス瓶の形状の種類
食料瓶
食料瓶は、ジャムやドレッシングなどの食料品を保存するための瓶です。
プラスチックよりも味やにおい、色が移りにくく、洗浄をすれば繰り返し使用できるため、根強い人気を誇っています。
加えて密封性も高く、未開封時には食品が外気に触れて味が落ちてしまう心配もありません。
ワインボトル
ワインボトルは名前の通り、ワインを保存するための瓶です。
形状はワインの種類や産地などによって異なり、「ボルドー型」や「ブルゴーニュ型」「シャンパン型」などがあります。
色は遮光性の高い青や緑、茶が使われることが多く、ワインを日光や蛍光灯の光から守る役割があります。
酒瓶
酒瓶は、日本酒や焼酎、果実酒などのさまざまな種類のお酒を保存するための瓶です。
大きさは拳くらいのサイズから一升瓶まで幅広く、どの酒瓶も長期保存に優れています。
インテリア瓶
インテリア瓶とは、花瓶やハーバリウムなどのインテリア用のガラス瓶です。
最近はSNS映えするようなおしゃれな形状の容器が多く、自分用だけではなく贈りものとしてもよく購入されます。
調味料入れ
調味料入れとは、その名の通り調味料を入れるための瓶です。
ガラス製の調味料入れは液漏れがしにくく、また透明性が高いことから、中身が一目でわかるのも大きなメリットです。
耐熱ガラスであれば熱湯消毒ができるため、汚れの落ちにくいオリーブオイルやラー油などの油もきれいに落とせます。
香料瓶
■ガラス瓶の形状以外に考えておきたいデザインのポイント
ガラス瓶を使用する際は、形状以外にラベルや色、フタや栓のデザインにも着目しましょう。
ラベル
ガラス瓶を製品として用いる場合は、必ずラベルを貼ります。
ラベルは商品情報や製造会社、成分などの情報を消費者に伝えるほか、商品の特徴やブランドのイメージを訴求するための大切な要素です。
消費者に商品を手に取ってもらえるよう、ラベルの質感や柄などの加工を施し、商品として棚に並んだときに目立つように工夫しましょう。
ガラス瓶の色
先述の通り、ガラス瓶には透明以外にも色つきのものがあります。
透明のガラス瓶は、加工の手間を最小限に抑えられるだけでなく、中身の色味や残量を見せられるのが特徴です。
色つきのガラス瓶は、中身の劣化につながる光や紫外線をカットする効果があります。そのため、瓶の色は中身の特性に合ったものを選びましょう。
フタや栓
ガラス瓶をキャンドルや花瓶以外の用途で使用する際には、基本的にフタや栓が必要です。
フタや栓にも、ワインでよく用いられているコルク栓や炭酸飲料でよく用いられているスクリューキャップ、香水瓶でよく使用されているガラス製の栓など、さまざまな種類があります。フタや栓の色や形状もガラス瓶全体のデザインに大きく影響するため、ラベルや使い勝手と併せて検討することが大切です。
■多くの人に使いやすいユニバーサルデザインとは
ユニバーサルデザインは、当時アメリカの大学教授を務めていた建築家「ロナルド・メイス」という人物が1980年代に広めた考え方です。日本でも1990年代から徐々にこの考え方が取り入れられ、広まってきました。
以下では、ユニバーサルデザインの概要とポイントについて詳しく解説します。
ユニバーサルデザインとは
ユニバーサルデザインとは、年代や性別、能力などに関係なく、すべての生活者が安全で使いやすいモノやサービスを提供していこうとする考え方です。
ユニバーサルデザインには、以下7つの原則があります。
1.誰でも使用できる公平さ
2.使い方を選べる自由度
3.簡単に使える単純性
4.情報の明確さ
5.うっかりミスや危険につながらないデザイン
6.無理なく使える体への負担の少なさ
7.アクセスしやすいスペースと大きさの確保
製品の設計やサービスを展開する際は、上記の7原則をすべて満たさなければならないわけではありません。しかし、これらを積極的に取り入れることで、より多くの方にとって使いやすい製品やサービスの実現につながります。
ユニバーサルデザインのポイント
ガラス瓶におけるユニバーサルデザインのポイントは以下の3つです。
<重さ>
持つ人によって重さの感じ方が異なります。
より多くの人が使いやすいデザインにするためには、可能な限り余計な部分をそぎ落とし、ガラス瓶の軽量化を進めるのがポイントです。
軽量化を進めることで製造・運搬時のCO2の排出量も抑えられるため、環境改善にもやさしい製品作りにつながります。
<開閉のしやすさ>
開閉するために必要な力は年齢とともに低下していきます。
力の弱い人でも開閉しやすいよう、ガラス瓶に工夫を凝らしましょう。
たとえば、片手で開閉がしやすいデザインやシリコンのフタを使用するなどです。
<持ちやすさ>
年齢とともに握力も低下していきます。
特に、ガラス瓶は衝撃に弱く、落としたりぶつけてしまったりすると割れてしまう恐れがあるため、持ちやすさにも着目しましょう。
■さまざまなガラス瓶の紹介

以下では、斎藤容器のガラス瓶を3つ紹介します。
飲料140DTO
「飲料140DTO」はコンパクトサイズのガラス瓶で、重量も135gと軽く、持ち運びに便利です。
飲みものだけではなく、シロップやフルーツソースなどを保存する容器としても使用できます。
容量(ml)/OF | 140 |
重量(g) | 135 |
幅・直径(mm) | 53.6 |
高さ(mm) | 106.5 |
キャップ | 38DTO |
入数 | 54 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
日本丸140
「日本丸140」は広口タイプのガラス瓶で、ジャムなどの保存に向いています。自宅ではもちろん、ピクニックやキャンプなどに持っていくときにも便利です。
容量(ml)/OF | 160 |
重量(g) | 172 |
幅・直径(mm) | 58.5 |
高さ(mm) | 146.6 |
キャップ | 32ヒンジ |
入数 | 60 |
材質/色 | ガラス/トーメイ |
※商品のスペックの寸法・入数は本体の値でキャップは含みません。
※商品スペックはコラム掲載時の値です。商品の規格・仕様は予告なく変更されることがあります。
※OF(オーバーフロー):容器の口元まで水を入れた満容量のことです。
■まとめ
ガラス瓶を使用する際は、形状やラベルの色、フタや栓のデザインにも着目しましょう。ユニバーサルデザインを心がけると、より多くの人が使用しやすい製品に仕上がります。
どのガラス瓶がよいか迷っている方は、ぜひ一度、斎藤容器にご相談ください。「特殊な加工をした容器が欲しい」「限られた予算で商品化したい」など、お客様のニーズに合わせた柔軟で幅広い対応が可能です。